日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■開幕まで2カ月も大阪万博ご難続き・・・
入場券販売不振で“政敵”に泣きつき、
海外パビリオン完成もわずか数カ国
公開日:2025/02/03
どう決着つけるのか(C)共同通信社
4月13日開幕の大阪・関西万博の入場券を巡り、
吉村府知事らが石破首相と面会し、
購入手続きの簡略化などを直談判すると報じられ
た。面会は5日を軸に調整中だ。
万博の入場券は、事前予約が原則。
公式サイトで購入する場合、ID取得や来場日時の
指定、パビリオン予約などが必要で「煩雑すぎる」
との指摘が国内外から上がっている。
目標1400万枚の前売り券販売は低迷し、
1月29日時点で約767万枚。
昨年10月10日に経済界の負担分700万枚を超えて
以降、積み増したのは10%に満たない。
目標に達しなければ収支は赤字一直線。
吉村知事らには石破首相の理解を得ることで、
運営元の日本国際博覧会協会に改善を促す狙いが
あるというが、かつての「政敵」に今さら直談判
とは、虫がいい。
2018年9月の自民党総裁選は石破氏と
安倍元首相の一騎打ち。
“前哨戦”として石破氏が政権批判を繰り返して
いた同年5月、当時、大阪市長の吉村氏は自身の
旧ツイッターに
〈どんなに正論を述べ、理路整然と優秀な人で
あっても、自分の組織がしんどい時に、後ろか
ら鉄砲を打つ人に日本の総理になってもらいた
くない〉と投稿していた。
名指しは避けたが、石破氏をクサしたのは
明らか。
けちょんけちょんに批判した「日本の総理」に
泣きつき、万博協会に販売不振の責任をなすり
つける態度は「ダサい」のひと言。
■「循環型社会の理念に逆行」と識者バッサリ
いまだ建設中の海外パビリオン
=2024年12月撮影(C)共同通信社
そもそも入場券が売れないのは、手続きの煩雑
さだけが理由ではないだろう。
参加国が出展する海外パビリオンは「万博の華」
だ。
ところが、参加47カ国が自前で建てる「タイプA」
の工事は遅れに遅れ、いまだ数カ国しか完成して
いない。
「工程表では、今年1月中旬に全ての海外パビリ
オンの工事が内装・展示を含めて完了していたは
ずが、今も絶賛工事中です。間もなく開幕まで2カ
月。2~3月は戸建てやマンションの仕上げ工事が
殺到する時期と重なり、職人不足も予想されます。
10カ国を超す海外パビリオンが、外装の完成で済
ませる『見切り発車』となりかねません。しかも
会場の夢洲は軟弱地盤で難工事。総工費2350億円
を投じて完成させても、わずか半年の会期後には
全てのパビリオンをブッ壊すのです。『循環型
社会を体現する』運営の理念にイベントそのもの
が逆行しています」
(建築エコノミスト・森山高至氏)
万博なんて「やっている場合か!」という国民
の意識との乖離こそが、販売不振の元凶である。
◇ ◇ ◇
大阪府は1月1日付で人事発令を行い、総務部や
財務部、福祉部などから計8人の職員が、万博
推進局と万博で賓客の接遇に関わる大阪儀典室に
異動した。
府庁職員からは「万博引き抜き」人事への不満の
声が噴出!
【転載終了】
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国民の望まないイベントを強引に開催して、
ツケは国民に回す。
政治家の資質に疑問を感じない日本国民。
日本国民の″政治意識レベルが低い″という
ことは、いまや世界認識となっています。