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【転載開始】

■大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の
 異常事態・・・
 府職員からは「通常業務さえままらない」の悲鳴
 公開日:2025/01/18

 

必至のPRも効果は微妙?(C)日刊ゲンダイ

 迷走が続く中、4月13日に開幕が迫る
大阪・関西万博。石破首相は機運醸成のため、
17日にも万博協会の名誉会長に就任し、
19日には会場を視察する方向で調整中だ。

 チケットの販売実績(8日時点)は目標の
半分程度にとどまり、参加を予定していた国
の撤退も相次いでいる。
それでも地元・大阪府はなんとか盛り上げ
ようと躍起だが、府庁の職員からは
「万博引き抜き」人事への不満の声が噴出
している。

 大阪府は1日付で人事発令を行い、
総務部や財務部、福祉部などから計8人の
職員が、万博推進局と万博で賓客の接遇に
関わる大阪儀典室に異動した。
府職員労働組合は14日、この引き抜き人事
に対し、吉村洋文府知事に抗議書を提出。
「職員削減と採用抑制によって職場は疲弊
しきっている」と指摘し、「『万博』を
理由に職員に多大な負担を強いる人事異動
に対し厳重に抗議します」と訴えた。

 府企画厚生課によると、昨年4~9月に
時間外勤務が月80時間を超えた府職員は
102人。
5年前の同時期と比べ、約1.5倍となった。
また、2023年度に「精神疾患等により7日
以上休業した職員」は300人に上る。

■「たまったもんじゃない!」

 職場の現状について、府職員労組の
小松康則執行委員長はこう話す。

 「人員不足で通常業務さえままならない
のに、万博関連業務に人員を割かれ、その
補充もない。これから年度末で忙しくなる
時期の異動だったので、現場からは『たま
ったもんじゃない』という声を聞きます。
万博は数年前から決まっていたこと。ここ
にきて人事異動で現場を混乱させるのでは
なく、あらかじめ職員を補充しておくべき
だったのではないでしょうか。今後も万博
のための引き抜きが続くのではないか、と
職員は戦々恐々としています」

 府の総務部人事課は抗議書について
「府としては万博の開幕が迫り、全庁を挙げ
て取り組む方針を掲げているため、このよう
な人事異動になりました。今回の件に限らず、
欠員に対しては前倒しで職員を採用し、非常
勤職員や、臨時的任用などで対応するよう努
めております」と日刊ゲンダイの取材に見解
を示した。

 万博にシャカリキで府の組織が回らなく
なってしまうようでは、あまりにも本末転倒
だ。

【転載終了】

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 目玉的なものもない中、強引に進めすぎた
結果で、利権イベントは弊害が多いですね。
賃金が上がらず、スタグフレーションの中、
国民の負担は増すばかりです。

 橋下時代から何も変わらないのに、何故、
維新行政に大阪府民は投票するのでしょうか
ね?