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【転載開始】

■石丸伸二氏「新党」発足会見“ドタキャン”
 の真相・・・
 演出意図ミエミエのフリー記者排除に元参謀
 も苦言
 公開日:2025/01/14

 

 

 

前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏
(C)日刊ゲンダイ

 うるさいメディアへの対応に右往左往だ。

 夏の参院選の前哨戦とされる東京都議選
に向けて、新党立ち上げを宣言していた
石丸伸二前安芸高田市長。
15日に都庁で新党発足会見を予定していたが、
13日、自身のX(旧ツイッター)で
「中止になりました」と投稿した。

 その理由として「(都庁)記者クラブ宛に
出した案内がネットに流出し、日時と場所が
広く知られてしまったこと」を挙げ、
「(会見を主催する)記者クラブには『取材
目的の希望者は出席を制限しない』と言われ
たため、誰が来るかわからない状況は種々の
リスクが高いと判断しました」とした。

 確かに、会見主催者の都庁クラブは厳しい
質問をするフリー記者を含め、あらゆる
メディアの参加を認めている。
石丸氏側はそんな事情を知らなかったのだろ
う、キツイ質問を飛ばすフリー記者の参加を
「リスク」と見て、中止したわけだ。

 結局、石丸氏は会見の日時は変えず、
会場だけ変更。
改めて、メディアへの参加条件として
「マス媒体の有無」か「登録者数100万相当
のネット媒体を有するか否か」を掲げ、事実上、
フリー記者を排除した。

 石丸後援会の担当者は日刊ゲンダイに
「フリー記者を含め、会見を中継するユーチュ
ーバーのような方にまで大挙されると管理し切
れない。そのため、会場を変更し、我々の主催
で参加者を区別する態勢にした。石丸氏の意思
です」と説明した。
うるさいメディアを拒否し「美しい会見」を
“演出”したい意図がミエミエだ。

■「報道の自由にもとる」

 石丸氏は、安芸高田市長時代に市議を罵ったり、
会見でメディアを名指しして猛批判。

 その様子をショート動画で“ファン”にSNSで
拡散してもらったことでのし上がった。
さらに、昨年7月の都知事選後は、特定のテレビ
局への批判を展開し「新党立ち上げの会見では
○○局を個別的に集中して攻めます」と啖呵を
切っていた。
なのに、自分は厳しいメディアの追及を恐れ、
ドタキャンとは情けない話だ。

 都知事選で石丸陣営の参謀を務めていた選挙
プランナーの藤川晋之助氏はこう言う。

 「石丸さん本人は今回の新党立ち上げ会見に
相当、期するものがあるのでしょう。だから、
厳しい質問をぶつけてくるフリーの記者の参加
を制限したいのかもしれない。ただ、報道の
自由の観点から、参加メディアを絞るのは適切
ではない。多くのメディアと向き合い、受け答
えした方が世間の評価も上がるはずです」

 こんな対応をしていたら、石丸新党は
総スカンを食らうのではないか。
「そうとは限らない」と言うのは、
都庁クラブ所属メディアの記者だ。

 「石丸氏は記者クラブを『オールドメディア
だ』と批判し、『だから会見を自分たちの主催
にした』と訴え、SNSで支持を得るつもりでは
ないか。斎藤元彦知事が再選した兵庫県知事選
でも、同じような対立構図が注目されました」

 有権者は石丸氏の言動に注意すべきだ。

【転載終了】

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 石丸氏は、ディベート力が弱いのか、
テレビ出演でまともに反論できない場面
が各テレビ局で散見されましたね。

 今後選挙構図が変わっていき、ネット
受けする選挙戦になりそうですが、
若年層受けの発言が目立つと思われます。