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【転載開始】

■試合に出続けたい大谷翔平vsブレーキ踏む
 ドジャース首脳陣・・・
 早くも指揮官“制約”明言で衝突不可避
 公開日:2025/01/06

 

大谷翔平(C)共同通信社

 あれもダメ、これも許可できない・・・
制約だらけの雰囲気も漂うのが
ドジャース・大谷翔平(30)の2025年だ。

 ロバーツ監督はスポーツ報知の
栗山英樹・日本ハムCBOとの対談で大谷の
投手起用に関して、「今年は二刀流ですけ
ど、5月までは投げさせないつもりです。
1年間投げていないのに3月から10月まで
ずっと投げられませんよ。だから投球回も
考えていかないと」と発言。

 栗山CBOから「慌てないでください。
翔平は絶対『早く投げたい』と言うんで」
と突っ込まれると──。

 「たぶん、そうでしょうね(笑)。止めら
れるかな・・・いや、私一人ではなく、医師や
トレーナーの力を借りて説得します(笑)。
彼の健康、肘の状態を良くしておくこと、
そのためには休みを与えなければ」
「私が見て、疲れている、振り過ぎている、
と感じたら、休ませます」と休養を取らせ
ることも明言した。

 さらに「今年は二刀流ですから、本塁打は
少し減ると思います。それより盗塁は、とて
も減ると思います。私が走らせませんから。
足を守らなければいけません。ノーグリーン
ライトです!」と盗塁も制限することを明ら
かにした。

 しかし、本人は納得するかどうか。
大谷は投手として3月の日本開幕に間に合わせ
るつもりでいるし、何より試合を休もうと
しない究極の出たがりだからだ。

 一昨年はダブルヘッダーの1試合目で完封。
その45分後にスタートした2試合目に休養を
勧める首脳陣を制してスタメン出場。
2本塁打した直後にけいれんを起こしたほど。
昨年のヤンキースとのワールドシリーズ第2戦
では二盗を試みた際に左肩関節唇を損傷、
後に手術をしたほどの大ケガだったにもかか
わらず、「どんなことがあっても出ます」と
強行出場した。
ロバーツ監督も栗山CBOも、試合に出たがる
大谷には、いい意味で手を焼いたことを認め
ている。

■一番の目標は「うまくなること」
 

大谷翔平(C)
ロイター/USA TODAY Sports

 大谷は暮れに放送されたNHKスペシャル
で、念願だったワールドチャンピオンに
なり、これから9年間は何を見据えながら
プレーするのか、と聞かれてこう答えている。

 「それはもう、うまくなりたいという、
シンプルに。そこだけかなと思いますね。
ワールドチャンピオンは、チームのシーズン
の目標ではあると思うんですけど、野球人生
の大きなくくりで言えば、通過する中での
ひとつのタイトルなので。自分が一番やりた
い目標というのは、野球自体がうまくなって、
自分が現役のうちにどれだけ多く自分が納得
できるものを残していけるかということなの
で」

 そしてMVP3回、2年連続本塁打王、
50本塁打-50盗塁、ワールドチャンピオン・・・
昨年まで数々のタイトルを獲得しても
「良いペースで来てるなと思いますけど、
100点満点のペースではもちろんない」とも
言った。

 すでに2度、右肘靱帯の修復手術を経験。
あと1回、同じ症状になったら、投手を断念
することも示唆している。
二刀流選手としての投手寿命は限られるだけ
に、なおさら一日でも早く投手として、
二刀流選手として納得する域に近づきたいの
だ。

 投げて打っての二刀流は人一倍、体に負荷
がかかる。
しかも大谷が目指しているのは人より速い球
を投げ、人より遠くに打球を飛ばす実に
パワフルな二刀流だ。
その体にかかる負荷はハンパじゃない。

 それが分かっているからこそ、首脳陣は
ブレーキをかけようとする。
10年1000億円超の先行投資をしている球団
にとって、大谷は観客と勝利を呼べる最大の
商品でもある。
縄でくくりつけてもムリはさせたくないのが
本音だろう。

 だが大谷には、自分はできる限りの体調
管理をしているという自負がある。
睡眠や食生活に人一倍気を使い、十分過ぎる
トレーニングもこなしている。
そのうえでプレーできると判断しているの
だし、野球がうまくなりたい、だからプレー
したいという欲が根底にあるからこそ10年
1000億円超の価値を生み出したとも言える。

 今季は投打の二刀流という再び困難な
ステージに入るだけに、試合に出続けたい
大谷とブレーキを踏む首脳陣のギリギリの
せめぎ合いは避けて通れそうにない。

【転載終了】

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 大谷選手は、管理体制がしっかりしている
ドジャースへの移籍は正解だと思います。
エンゼルスに残留していたら確実に選手生命
を短くしたでしょう。

 体感が変化する30代に入ったことを少し
意識した方がいいかもですね。
32歳以降から長期離脱する選手が増えて
きますからね。
WSでの脱臼は、以前から痛みがあったと
いう事ですから、無理がたたったということ
でしょう。

只、大谷選手の場合、野球に適した筋力づく
りをしているのが選手生命を長くするという
のもあるかも?