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【転載開始】

■大谷「DH独占」がドジャース故障者続出
 の遠因なだけに・・・
 指揮官が頭を抱える先が見えない守備解禁
 公開日:2024/12/27

 

大谷翔平とロバーツ監督(C)共同通信社

 来季のドジャースは世界一の代償を負わ
されそうだ。

 今季終盤、満身創痍の状態で出場し続け、
ワールドシリーズMVPに選出された
フリーマン一塁手が今月上旬、負傷して
いた右足首を手術。
2月のキャンプ、3月の日本開幕戦には間に
合う見込みだが、来年9月で36歳になる
ベテランだけに無理はさせられない。

 大谷、ベッツとともにMVPトリオを形成し、
欠かせない存在だけに故障明けの来季は開幕
からフル稼働を強いるのは酷だ。

 多くの球団では主力選手の負担を軽減する
ため、定期的にDHで起用しているが、
今季のドジャースは大谷が独占。
それが故障者続出の遠因となったのも確かだ。

 ベッツ、フリーマンらの主力の故障を防ぐ
ため、ロバーツ監督はかねて大谷を一塁や
外野で起用するプランを温めている。

 実際、大谷の加入が決まった直後、
ロバーツ監督は左翼で起用する構想を明かし、
開幕直後には日米メディアの取材にこう答え
ている。

 「今は投球プログラムをこなしている。9月
に守備に就けるのであれば、誰かを(DHに入
れて)休ませる。ただ、まだその段階ではない。
(投球プログラムが進行していったら)大事な
のは25年に投球できると自信を持てることだ。
今後、何をやろうと、それに影響すべきではな
い。9月に何か変化があればそこで話し合う」

 今季の大谷はメジャー史上初の「50-50」
(54本塁打、59盗塁)の偉業達成がかかって
いたこともあり、結局最後まで守備に就く機会
はなかった。

 ワールドシリーズでは左肩脱臼による損傷
した関節唇の修復手術を強いられたことで、
当初予定していた来年3月のカブスとの
日本開幕シリーズでの投手復帰は先送りと
なった。

 フリードマン編成本部長は今月12日
(日本時間)、地元放送局スポーツネットLA
のインタビューに投手として復帰させる時期
について
「慎重にゆっくりというわけではないが、す
ごくアグレッシブにしようとも考えていない。
スローダウンすることは考えていないが、ま
だ今年は投球プログラムを先まで進めていな
かったので、復帰までにやらなければならな
いことがある。そのため具体的な時期はまだ
見通せていない」と慎重な姿勢を崩さなかった。

 ドジャースは球団史上初のワールドシリーズ
連覇がかかるだけに、フリードマン編成本部長、
ゴームズGMとも、ポストシーズンで二刀流で
起用する方針を明かす一方、来季は二刀流復帰
に向けたリハビリが続く。
あくまで投手としての復帰が第一である以上、
大谷を守備で起用する余裕はないだろう。

 来季も大谷がDHを独占することになれば、
またぞろ、ロバーツ監督は主力選手の起用に
悩まされそうだ。

【転載終了】

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 三刀流となると、疲労によるケガも
あり得ますし、選手寿命が短くなる
可能性も心配ですね。
登板前後の休養が必要になるかもしれ
ないですね。