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【転載開始】
■円安倒産が止まらない!
前年同期比1.5倍・・・
物価高で膨らむ消費税が中小・零細に
重くのしかかる
公開日:2024/12/05
150円を挟み行ったり来たり
(C)日刊ゲンダイ
アベノミクスに蝕まれたこの国の経済は、
死に体へまっしぐらだ。
東京商工リサーチ(TSR)の調査で、
円安に関連した倒産が急増していることが
判明。
円安要因は言うまでもなく、日米の金利差
だ。
石破政権は金融正常化に理解を示すものの、
日銀の利上げペースは薄氷を踏むがごとく
そろりそろり。
トランプ前大統領が来月返り咲き、
インフレ政策をぶちかませばギャップは一向
に縮まらない。
TSRによると、1~11月の円安関連倒産は、
前年同期比1.5倍の累計75件。
11月は8件で、去年に比べて倍増した。
その背景について、TSRは
「円安で上昇した仕入れコストを中小企業は
容易に販売価格に転嫁できず、資金繰り悪化
に拍車をかけている」と分析。
円安物価高で苦しいのは、庶民にとどまらな
い。
石破政権は13.9兆円超の総合経済対策を
閣議決定。
それを裏付ける2024年度補正予算案が臨時
国会で審議されるが、円安倒産に歯止めを
かける施策は見当たらない。
「日本経済・地方経済の成長」との名目で
約5.8兆円が振り向けられるものの、
IT化などの大規模投資支援といったキラキラ
したものばかりだ。
経済ジャーナリストの荻原博子氏は
こう指摘する。
「世界的な資源高は収まる気配がなく、物価
高騰によるダメージは川下になるほど重くの
しかかっています。物価高に比例して膨らむ
消費税の負担も大きい。輸出企業は仕入れに
かかる消費税の還付を受けられますが、国内
で商売している中小・零細企業はそうはいか
ない。その上、インボイス制度の導入でます
ます吸い上げられるようになった。今年は
コロナ禍で実施されたゼロゼロ融資(実質
無利子・無担保融資)の返済本格化という
特殊要因も重なっています。前もって分かっ
ていたのに、手当てはない。弱者に政治の力
が届かなければ、景気が上向くわけがありま
せん」
今年の師走もどんより過ぎていく・・・。
【転載終了】
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地方が疲弊するだけですね。
更地が増えており、
「ここに何の店あったっけ?」という感じ
です。