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【転載開始】

■「終わらない兵庫県知事選」の行方・・・
 新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が
 動く“Xデー”は
 公開日:2024/11/26

 

司直のメスは入るのか(C)日刊ゲンダイ

 県民だけでなく日本中が“終わらない
知事選”の行方に注目している。

 17日に投開票された兵庫県知事選で再選
を果たした斎藤元彦知事(47)に浮上した
公職選挙法違反疑惑。
同県内の広告会社「merchu(メルチュ)」
の代表、折田楓氏(32)がブログで斎藤氏
の選挙戦を巡るSNS戦略を投稿。
自信たっぷりに「広報全般を任された」
「仕事」などと書き込んだことが発端となり、
TVや新聞、ネットで連日、大騒動の展開と
なっている。

 公選法の規定では、選挙運動で報酬を
支払うことのできる対象は事務員や
車上運動員、手話通訳者らに限定されていて、
県選挙管理委員会も今回のケースについて、
「一般論として、報酬が支払われていたら
公選法違反に当たる場合がある」と説明して
いる。

 紀藤正樹弁護士(64)は自身の
X(旧ツイッター)で、
《法の厳正な捜査が必要で前代未聞の選挙に
曖昧さは許されません》などと投稿。
一方、斎藤氏は「公選法に抵触するようなこ
とはしていない」と反論し、メルチュは疑惑
拡散直後から、ブログに記載していた報酬に
関する一部の文章や図解を削除し、沈黙を
貫いている。

■当事者が真相を明かさないのであれば
 捜査機関にゆだねるだけ

 SNSやネット動画を巡る公選法の適用は判断
が難しいとされる。

 今回と状況は異なるが、23年4月の東京・
江東区長選の最中、投票を呼びかけるネット
広告動画を約37万円で掲載したとして公選法
違反(買収、有料ネット広告)の罪で在宅起訴
され、今年6月に東京地裁で懲役1年6月、
執行猶予5年の有罪判決を言い渡された
木村弥生前区長(59)も問題発覚時、何が悪い
のかと言わんばかりの表情で「公選法違反では
ない」と強弁していた。

 兵庫県知事選でも、斎藤氏やメルチュ側が
主張する通り、法に触れる行為が一切なかった
のであれば、メルチュはブログに掲載していた
関係文書や写真などを削除する必要は全くない。
むしろ正々堂々と公の場で会見を開き、
契約内容などを公表するなどの対応を取れば
いいだろう。

 当事者が真相を明かさないのであれば
捜査機関にゆだねるだけ。
江東区長選の違法ネット動画問題でも、
地元住民が公選法違反の疑いあるとして
木村前区長に対する告発状を警察に提出し、
捜査が本格化した経緯がある。

 過去の公選法違反事件の例をみると、
捜査機関は金額の多寡に限らず、「買収」に
対しては厳しい姿勢で臨む傾向がみられる。
兵庫県警や検察にも今後、今回の疑惑を巡る
公選法違反の告発状が提出されるのだろう。
注目はその時、県警や検察が果たして動くの
かどうかだ。

 「すでに捜査機関は『その時』に備えて
証拠集めに着手している可能性はあるで
しょう。
ブログ投稿の中身、写真、関係者の洗い出し・・・
など、たとえ当事者がネット内容を削除した
ところでセーフとはいかない。
むしろ動くほど、『違法性の認識があったので
は』『悪質な証拠隠し』と受け取られかねませ
ん」(司法記者)

 振り回される有権者も大変だ。

  ◇  ◇  ◇

 新たな疑惑浮上で混迷を深める兵庫県政・・・

【転載終了】

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 広告会社「merchu(メルチュ)」側は
″70万円で受注″と言っていたと思うので
すが。

 とすれは、アウトなのでは。