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【転載開始】

■トヨタまでスポンサー撤退で商業五輪
 「終わりの始まり」・・・
 章男会長「政治色も強くなり」とバッサリ
 公開日:2024/10/01 

 

トヨタの豊田社長(当時=左)と
IOCのバッハ会長(2015年3月)
/(C)共同通信社

 見限られた──と言っても過言ではない。

 26日、トヨタが国際オリンピック委員会
(IOC)とのスポンサー契約をパリ五輪限り
で、更新はしないことを正式に発表した。

 トヨタはIOCと2015年から今年までの
10年契約を結んでおり、
その額は約1300億円ともいわれていた。
トヨタの五輪撤退は以前からささやかれて
おり、今月の全米ディーラー大会で、
豊田章男会長が「スポンサーを降りる」と
発表。
26日、豊田会長は改めて自社メディア内の
インタビューで
「(現在の五輪は)アスリートファースト
なのかな?」と日程や競技時間などを疑問
視。
さらに
「政治色も強くなり、ずっと疑問に思って
いた」と撤退理由を語った。

 アスリートへの支援は今後も続けると
いうが、五輪から手を引いた企業はトヨタ
だけではない。
1987年から37年間にわたってIOCと
スポンサー契約を結んでいたパナソニック
も去る10日、今年限りの撤退を表明した。

 国外でも米国のマクドナルドと
バドワイザーが16年リオ五輪を最後に契約
を更新せず。
世界的企業が次々に五輪から離れているの
だ。

 21年の東京大会がそうだったように、
五輪をめぐっては開催各国で汚職疑惑が
絶えない。
さらにパリ五輪では不可解な判定が頻発し、
開会式も「醜悪だ」と大不評。
特にキリスト教を揶揄した演出は欧米人の
逆鱗に触れ、これを理由に米通信会社が
広告から撤退。
IOCが公式に謝罪するハメになった。

 スポーツライターの津田俊樹氏が言う。
「世界的企業ともなれば、ビジネスに敏感。
五輪を支援するメリットがない、費用対効
果が薄い、企業理念とかけ離れている、と
なれば撤退も当然でしょう。IOCとしても
安穏としていられませんよ。彼らの収入は
放映権料とスポンサーの2本柱。その1本が
細くなり、五輪のイメージ自体も凋落して
いる。とはいえ、IOCが危機感を抱いてい
るかは疑問です。なにせ、IOC委員は『五
輪貴族』と呼ばれるように、チヤホヤされ
ることに慣れ切っているVIPの集まりです
からね。当然、自ら頭を下げてスポンサー
集めをする、という発想があるかどうか。
その意味では、次のIOC会長は責任重大と
言えます」

 くしくも次の28年五輪の舞台は、
商業五輪の原点となった84年大会と同じ
ロサンゼルス。
商業五輪の終焉の始まりとなるかもしれ
ない。

  ◇  ◇  ◇

 IOCもさることながら、日本のスポーツ
団体も窮地に立たされている。
JOCの「新指針」によって「破産ラッシュ」
の危機だという。
いったいどういうことなのか。
パリ五輪の熱狂も冷めやらぬ中、何が起き
ているのか。

【転載終了】

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 個人的にも、まったくオリンピックは
観なかったですね。
メダル獲得のニュースを見たぐらいです。

 今、スポーツを観るのはMLBくらいで
すかね。