経済ニュースの核心
【転載開始】
■電気自動車が世界で失速・・・
巨額投資に見合わぬ販売実績、ベンツや
ボルボが計画断念
公開日:2024/09/12
独VWでは、工場閉鎖に従業員が猛反発だが・・・
(経営者側との会合で)
/(C)ロイター=共同
「EV(電気自動車)失速」が世界の自動車
大手を揺さぶっている。
独メルセデス・ベンツは2030年としていた
「完全EV化」計画を撤回。
同じく30年までに「全ての新車をEVにする」
としてきたスウェーデンのボルボ・カーも
構想断念に追い込まれた。
米ゼネラル・モーターズはミシガン州の工場
でのEV投資を2年間凍結。
フォード・モーターは大型SUVのEVモデル開発
を取りやめる。
系列部品メーカー筋によると、トヨタ自動車も
26年で150万台としてきた世界EV生産台数を
100万台に下方修正したという。
業界関係者らにひときわ衝撃を与えたのが
独フォルクスワーゲン(VW)だ。
ドイツ国内の生産拠点の一部閉鎖を「検討する」
というもので、実施されれば1937年の創業以来
初。
2029年末までの従業員に対する雇用保障契約の
「破棄」すら辞さない構えだ。
VWはディーゼルエンジンでの燃費不正問題が
発覚して以降、ひたすらEV化に舵を切ってきた。
21年には向こう5年間の総投資額の6割に当たる
14兆円超(890億ユーロ)をEV関連領域に
振り向ける方針も打ち出した。
しかし、巨額投資に見合うだけの販売実績を挙げ
られず、コスト削減を余儀なくされた格好だ。
同社はドイツ国内に完成車6工場、部品4工場を
抱え13万人を雇用している。
閉鎖対象となるのはこのうち
「少なくともそれぞれ1工場」(首脳)とされ、
現地では、傘下ブランドのポルシェやアウディに
比べ相対的に収益力が劣る
「VWブランド車の工場が標的になる」とも取り
沙汰されている。
無論、組合側は猛反発している。
そんな中、大手各社が固唾をのんで見つめて
いるのがホンダの動きだ。
「40年にEV/FCV(燃料電池車)化率100%」
の旗印を今なお掲げ続けているからだ。
その達成に向け今年5月には、30年度までに
21年度から累計でEVとソフト開発に10兆円を
投じるとの計画も発表している。
だがホンダの研究開発費は24年3月期ですで
に1年間に稼ぎ出す営業キャッシュフローを
上回る規模に膨らんでいる。
そんな財務上の重荷に
「一体いつまで耐えていけるのか」
(トヨタ関係者)というわけだ。
販売拡大によるキャッシュインで回収でき
なければ「いずれ行き詰まる」と市場関係者
らも気を揉むことしきりだ。
【転載終了】
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とりあえず、トヨタの状況判断が正しかった
という事でしょうかね。