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【転載開始】

■大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生
 だが・・・
 吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ち
 ないワケ
 公開日:2024/09/08
 

吉村大阪府知事(C)日刊ゲンダイ

 「需給が逼迫しているのであれば、倉庫に
眠らせておく必要はない」

 全国的なコメ不足の中、2日の会見で
政府備蓄米の放出を再び要請した大阪府の
吉村洋文知事。現在スーパーなどでコメの
品切れが続き、7月から出荷が始まっている
新米が店頭に入荷しても、その多くが前年比
2倍近い高値で販売されている。

 大阪府の調査では、府内の8割の小売店で
品切れが発生しているという。

 しかし、坂本哲志農相は
「民間流通が基本となっているコメの需給や
価格に影響を与える恐れがあるため、慎重に
考えるべき」と話し、状況は次第に改善して
いくと備蓄米放出に否定的だ。
それに対して、吉村知事はこう反論している。

 「(備蓄米の開放で)価格が下がるという
が、むしろなぜ、それが否定されるのかが
よくわからない。現場感覚からすると少し
違うのではないか」

■子育て支援策で逼迫に拍車

 だが、大阪府内のコメ不足の原因は府の
施策にあるとの指摘もある。

 「大阪府は物価高を背景に、昨年2回、子育
て世代にコメなどの食品を購入できるクーポン
を配布しています。今年6月にも同様の支援策
を実施しましたが、実際のところ、卸売業者は
これに対応する在庫を用意できていませんでし
た。期限のあるクーポンによって余計な需要が
喚起されたことで、大阪の市中在庫は一気に
逼迫したため、卸売り間の売買価格は大幅に
吊り上げられました。大阪のスーパーでは6月
あたりから、通常実施されるコメの特売がなく
なりました」(米流通評論家の常本泰志氏)

 6月は、年に1度の新米シーズン直前。
さらに、前年度産のコメも“くず米”といわれる
網下米の不足とインバウンド需要で在庫が逼迫
していたため、残念ながらせっかくの子育て
支援策も非常に間が悪かったという。

 「吉村知事は備蓄米を放出しない農水省を
悪者扱いしていますが、本来、備蓄米の放出
は不作の際に実施されるべきものです。昨年
の作況指数は101なので、これに該当しませ
ん。令和6年産がもし不作だったときのため
に、100万トンほどある備蓄米はセーブして
おくべき」(常本泰志氏)

 吉村知事の「備蓄米を放出しろ」発言に腑
に落ちないという声が聞かれるわけだ。

【転載終了】

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 維新もたまには!
と思っていたら「やっぱり維新だ」に
なってしまいましたね。

 どこかズレているんでしょうね。