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【転載開始】

■小泉進次郎は「サラリーマンの敵」・・・
 解雇、労働時間の規制緩和ブチ上げで
 「企業の味方」ハッキリ
 公開日:2024/09/07

 

にじむ世襲感(C)日刊ゲンダイ

 やはり、おまえもか──。
小泉進次郎元環境相(43)が6日、
自民党総裁選(12日告示、27日投開票)
への出馬を正式表明。
首相就任1年以内に実現したい政策の柱に
「解雇規制の緩和」
「労働時間規制の緩和」
などを掲げた。
この2つは、3度目の挑戦となる
河野太郎デジタル相の公約と同じ。
「労働市場の流動性を高めるため」との
名目だが、いかにもロクに働いたことが
ない世襲議員らしい。
労働者目線を欠いている。

■解雇しやすくすれば失業者が増えるだけ

 「働く人が業績が悪くなった企業や居心
地の悪い職場に縛り付けられる今の制度か
ら、新しい成長分野やより自分に合った職
場で活躍することを応援する制度に変えま
す」

 会場いっぱいに詰めかけた約150人の
報道陣を前に、目玉とする労働市場改革に
ついて、そうブチ上げた進次郎氏。
大企業で働く人のリスキリング(学び直し)
や再就職支援を掲げ、
「日本経済のダイナミズムを取り戻すため
に不可欠な労働市場改革の本丸である解雇
規制の見直しに挑みたい」と意欲をみなぎ
らせた。

 横文字を交えて壮大に語ったところで、
要するに企業が労働者を解雇しやすくする
ということ。
一応、企業が学び直しと再就職支援を
義務付けることを前提条件に
「こうした改革を進めれば、大企業をめぐ
る人材が動き出す」と胸を張ったが、
そううまくいくのかどうか。

 日本労働弁護団常任幹事の嶋﨑量弁護士
がこう言う。
「実際の課題は流動性に欠けるというより
も、そもそも人手が足りないこと。労働者
はいつでも職場を離れられるはずが、退職
代行サービスが物語るように、実態は辞め
たくても辞められない、いわば退職への
妨害が生じている。企業側の強引な引き留
めによるものもあれば、転職したい職場の
労働条件が十分に可視化されていないが
ゆえに『動きたくても動けない』ケースも
ある。労働者の辞める自由が確保される
状況をつくり、使用者がより良い労働条件
を出して競い合うのが筋でしょう。そうで
なくても、すでに不当解雇が蔓延している
現状なのに、解雇しやすくすれば失業者が
増えるだけではないか」

 解雇規制を緩和せずとも、企業はその気
になれば配転や転勤を命じることによって
「事実上のクビ」を宣告することも可能だ。
なお企業側に立つとは、サラリーマンの敵
である。

■残業手当に頼らざるを得ないいびつな
 労働環境

 口先では
「労働者の働き過ぎを防ぐ、健康を守るこ
とは当然のこと」と言いながら、
「残業時間規制を柔軟にすることを検討し
ます」と言ってはばからない。
「一人一人の多様な人生、多様な選択肢を
支える仕組みを構築したい」との訴えは
聞こえはいいが、残業手当に頼らざるを
得ないいびつな労働環境は放置か。

 「端的に言えば、最低賃金を引き上げれ
ばいい話です。むしろ長時間労働や配転、
ハラスメントなどへの規制の緩さが問題で
あって、何でも規制緩和すれば経済成長に
資すると考えること自体、幻想です」
(嶋﨑量弁護士)

 さすが「銀のさじ」をくわえて生まれて
きた男は違う。
わざわざ議員会館至近のこじゃれた
民間オフィススペースに選対事務局を設置。
ちなみに、利用料金は1日(午前10時~午後
10時)あたり35万円だ。
その一角で開いた会見はPR会社が仕切って
いたという。
カネのにおいがプンプンする割に、記者の
人数を制限して質問を積み残したまま1時間
きっかりで晴れの舞台は終了。
ちっとも「セクシー」じゃなかった。
代名詞はどうしたんだ?

【転載終了】

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 日本の効率の悪さは経済成長時の
モーレツ社員時代から続いているの
でしょうね。
先進7か国で一番効率が悪いのです
が、長時間過密労働が効率を悪く
する要因なのでしょうかね。