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【転載開始】

■世論が求めるのは物価高対策なのに・・・
 自民総裁選で露呈した経済閣僚経験者
 「払底」の不毛
 公開日:2024/08/29 

 

後継者と育てる気はなかった
(写真は、2018年自民党総裁選)
/(C)日刊ゲンダイ

 期待とは裏腹に不毛な議論に終わるのか。
最新の世論調査の結果、自民党総裁選で
最も議論してほしいテーマは
物価高・景気対策など「経済」だ。
どのメディアの調査でもダントツ。
長引く物価高に賃上げが追いつかず、
苦しい庶民生活を反映しているが、出馬を
目指す議員から具体策は聞こえてこない。
すでに正式表明した3人もしかりだ。

 小林鷹之前経済安保相は
「経済は財政に優先する」と自分のポリシー
を語るのみ。
石破茂元幹事長は今月発売の新著で
「金融緩和の長期化で国の財務と日銀の財務
が悪化した」とアベノミクスの弊害に触れた
程度。
河野太郎デジタル相は
「分厚い中間層をもう一度つくっていく」と
訴えるが、単なる願望に過ぎない。

 いずれも抽象論の域を出ず、本命視される
小泉進次郎元環境相も「経済政策は未知数」
(自民党関係者)との評判だ。
マトモな議論を期待するだけムダかもしれ
ない。

 その要因のひとつは党内における
経済閣僚経験者の乏しさ。
政権に返り咲いた2012年12月以降、財務・
金融相に就いたのは、たった2人。
安倍・菅両政権で戦後最長8年9カ月に
わたって独占した麻生太郎副総裁と、
現職の鈴木俊一氏だけだ。

 もうひとつの経済分野の主要閣僚は経産相。
かつて田中角栄元首相が
「首相になるための条件」に挙げたポストだ。
政権復帰後11年8カ月で10人が就任し、
平均在任期間は約1年2カ月の短さ。
小渕優子選対委員長と菅原一秀元衆院議員は
「政治とカネ」の問題で、1カ月余りで更迭
された。

 岸田政権では萩生田光一氏、西村康稔氏と
裏金事件の表面化まで安倍派5人衆が続き、
政権復帰後は最長の3年1カ月務めた
世耕弘成氏を含め、今回の総裁選に安倍派議員
は出られっこない。
10人以上が出馬に意欲を示す中、経産相経験者
は政権復帰後「第1号」の茂木敏充幹事長と
現職の斎藤健氏だけだ。

■長期の安倍政権下で次世代育成を怠ったツケ

 「歴代最長政権下で、安倍元首相が次世代
育成を怠ったツケです。麻生氏の財務相独占
もアベノミクスの一貫性を重視したというよ
り、それぞれの母体である党内2大派閥の
『力』を重視し、政権基盤の安定を優先させ
た結果です。『ポスト安倍は自分』と言わん
ばかりに、石破氏のような次をうかがう有力
議員を干し続けた。就任1000日以上の岸田
首相も同様で、『三角大福中』『安竹宮』と
実力者が後継レースを競い合った往年の姿は
見る影もありません」
(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 総裁選は「ドングリの背比べ」。
人材払底を確認する作業にすぎない。

【転載終了】

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 ″プーチン・習近平・安倍晋三″
平成の独裁者達は在任期間を3期に改編
した共通の特徴を持つ人物です。

 国が崩壊する特徴も共通ですね。

 この長期政権が人材をつくらず、側近
をお友達で固めた政権であることも共通
しています。

 今回巷で聞こえてくるのが、
「今回は石破氏にやらせてみたい」とい
う声です。

 まあ、自民党に期待するのは無駄かも
しれないですが。
映画ではないですが″日本は沈没″ですか
ね。