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【転載開始】

■米副大統領候補バンス氏
 「ウクライナをプーチンに引き渡す」、
 トランプ氏より「過激」との声
 欧州で警戒感
 2024年7月17日

 

11月の米大統領選に向け、ウクライナ支援
に反対姿勢を示すJ・D・バンス上院議員
(右)が共和党の副大統領候補に選ばれた
ことで、欧州当局者の間で警戒感が強まって
いる。15日撮影
(2024年 ロイター/Brian Snyder)

 11月の米大統領選に向け、ウクライナ支援
に反対姿勢を示すJ・D・バンス上院議員が
共和党の副大統領候補に選ばれたことで、
欧州当局者の間で警戒感が強まっている。

 選挙戦でトランプ前大統領が返り咲きを果た
せば、トランプ・バンス政権の下、米国が
ウクライナ支援を打ち切るか縮小し、ウクライナ
が和平交渉に追い込まれることが懸念されている。

 ドイツのショルツ政権の一端を担う「緑の党」
のラング共同党首は、バンス氏の副大統領候補
への指名について「欧州にとり憂慮すべきこと」
と述べた。

 バンス氏は今年2月のミュンヘン安全保障会議
で、ロシアのプーチン大統領は欧州にとり実存的
な脅威ではなく、欧米がウクライナの勝利のため
に十分な軍事支援を供与することできないと主張。
米国の戦略的優先事項はアジアと中東にあると
示唆していた。

 緑の党のラング氏はこうしたバンス氏の見解に
ついて、トランプ、バンス両氏がいかに早く
「ウクライナをプーチン氏に引き渡す」かを浮き
彫りにしていると述べた。

 ドイツ社会民主党(SPD)のシュミット
外交問題報道官もロイターに対し、
「バンス氏はウクライナ問題でトランプ氏よりも
過激な立場を取っており、軍事支援の終了を望ん
でいる。外交政策の点では、トランプ氏よりも
孤立主義的だ」という認識を示した。

 バンス氏は今年4月に米国で成立したウクライ
ナ支援法の採決で反対票を投じた。
2022年には「ウクライナで何が起ころうと、
あまり気にしていない」と述べていた。

 しかし、ラストベルト(さびた工業地帯)と
呼ばれるオハイオ州の貧しい労働者階級出身の
バンス氏について、性急に結論を出すことを警告
する声もある。

 ウクライナ支援を訴える米国拠点の慈善団体
「ラゾム・フォー・ウクライナ」の幹部は、
バンス氏の生い立ちを考えれば「米国のウクライ
ナ支援が唯一の選択肢と結論付けるのではないか」
とし、「副大統領としてバンス氏の見解が進化し
ていくことを期待している」と述べた。

 フランスの外交官も、米大統領選はまだ終わって
いないと強調。
「自己達成的な予言を作り出すのをやめる必要が
ある。トランプ氏はまだ勝ってはいないし、バイ
デン氏は負けてない」とくぎを刺した。

[ロイター]

【転載終了】

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 アメリカを孤立させることになりかね
ませんが、トランプが大統領になったら、
今度は本当にプロによる暗殺となりかね
ませんね。