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【転載開始】

■介護保険証も紙廃止→マイナ一本化へ
 厚労省方針・・・
 業界から案の定あがった「時期尚早」の声
 公開日:2024/07/10

 

現場の負担や混乱は眼中になし?
(C)日刊ゲンダイ

 またもや「任意」ではなく事実上の
「義務化」になるのか・・・。

 9日の日経新聞の朝刊によると、厚労省
が現行の介護保険証を廃止し、
マイナンバーカードに一本化する方針を
示したという。

 厚労省は日刊ゲンダイの取材に対し
「廃止するとは明言していない。各方面に
配慮して、デジタル化を進めていく」と
回答するなど、早急な改革は否定している。

 しかし、6月21日に閣議決定された
「デジタル社会の実現に向けた重点計画」
でも、「介護保険証等をマイナンバーカー
ドと一体化する」ことで、「医療DX」を
進めていくとしているから、政府にとって
現行の介護保険証の廃止は既定路線なの
だろう。

 紙の健康保険証は年内に廃止されマイナ
カードに一本化されることになっており、
国民の声を無視したデジタル化が進められ
ている。
これに続き、現行の介護保険証も廃止され、
マイナカードに一本化される可能性はゼロ
ではない。

■高齢者、現場の負担は大きい

 介護保険証が廃止されれば、介護現場
では混乱が予測される。
一般社団法人「全国介護事業者連盟」の
斉藤正行理事長はこう話す。

 「まず、マイナカードを取得してもらう
のが大変です。介護サービスの利用者には、
認知症の方や、身寄りがなく周囲のサポー
トが受けられない方など、さまざまな人が
います。そうした人たちには、マイナ関係
の手続きは負担が大きい。現場のトラブル
も予想され、マイナに一本化するのは時期
尚早ではないかと」

 セキュリティー上の懸念もある。
東京都高齢者福祉施設協議会の田中雅英会長
はこう言う。
「保険証の保管が大変になるという問題が
あります。介護施設は利用者の介護保険証
を預かるケースが多い。現行の介護保険証
でも保管には神経を使いますが、個人情報
が詰まったマイナカードと介護保険証では、
紛失した際の責任が全く異なります。預け
る利用者にとっても、預かる事業者にとっ
ても、心理的な負担は大きくなるでしょう」

 国民の命にかかわることだけに、
強引に事を進めるのはいただけない。
前出の斉藤理事長は言う。
「デジタル化がうまく進めば、現場の負担は
削減できます。周知を徹底したうえで、もう
少し時間をかけて導入を進めてもらいたい」

 岸田政権のやり方では、医療や介護の現場
に混乱が広がるばかりだ。

【転載終了】

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 河野大臣は、首相どころか次期選挙でも
どうなるか分からないですよね。