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【転載開始】

■86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来・・・
 視聴率は低迷し営業利益は約30%減
 公開日:2024/06/14 

 

日枝久氏(C)日刊ゲンダイ

 6月26日の株主総会と取締役会で正式決定
するのが、フジテレビの役員人事。
今回の新人事発表で話題になったのが、
「愛という名のもとに」や
「東京ラブストーリー」など、1990年代の
トレンディードラマをヒットさせた
大多亮専務取締役の関西テレビ社長就任だが、
物議を醸しているのが、御年86歳の日枝久氏
の取締役相談役の留任だ。

 日枝氏は1961年に早稲田大学教育学部
卒業後、フジに入社。
労働組合結成に奔走し、組合の書記長に就任。
1980年5月に42歳の若さで編成局長に抜擢
され、1980年代の黄金期をけん引した。
88年にフジサンケイグループ初代議長・
鹿内信隆の長男、春雄氏が死去後、日枝氏は
社長に。
2001年には会長に就任し、長きに渡り“ドン”
として君臨。
17年に相談役に退くも、いまだその椅子に
座り続けていることに、現場からは懸念の声
が多く聞かれる。
かつて、株主総会で「日枝やめろ!」と怒号
が飛び交ったほどで、院政を敷いていると
言われる日枝氏の処遇は役員改選の度に
問題視されている。

 「社長をはじめ上層部の人事に影響力を
及ぼしており、幹部は視聴者ではなく日枝
さんの顔色をうかがっている感が否めませ
ん。それが今の低迷を生み出していると
いってもいいでしょう。22年に大規模リス
トラを実施していますが、かつてのような
輝きは失われています」(フジテレビ関係者)

 テレビの視聴は若年層を中心に
リアルタイムからTVerといった見逃し配信
や有料動画配信に軸足を移す中でも、
主だった収益源はテレビのCM枠で、
それを大きく左右する視聴率が民放の中でも
特に振るわないのが今のフジだ。
今年に入ってから、世帯視聴率がテレビ東京
に抜かれたことが騒がれた。
 
 親会社名にフジ・メディア・ホールディン
グスとメディアを掲げているが、
実際のところ利益をけん引しているのは
サンケイビルなど他部門で、メディア部門も
BSフジやニッポン放送が増収増益の中、
フジ単体は前期(24年3月期)決算で
営業利益が54億3300万円(前期比29.2%減)
と不振にあえいでいる。 

■現場の士気は下がりっぱなし

 日枝氏といえば、政財界、芸能界に幅広い
人脈を築いていることで知られている。

 「日枝さんは編成局長時代に『夕やけニャン
ニャン』、社長時代に『とんねるずのみなさん
のおかげです』で高視聴率を記録。とんねるず、
特に石橋貴明に目をかけていたほか、故・志村
けんさんと所属事務所イザワオフィス、タモリ
と所属事務所の田辺エージェンシーなどと関係
を深めていきました」(ベテラン芸能ライター)

 フジの秘書室に旧ジャニーズ事務所の故・
メリー喜多川氏の長女、藤島ジュリー景子氏が
在籍していたことで知られているが、
ほかにも藤井フミヤ(61)や陣内孝則(65)
といった芸能人の子息や、故・中曽根康弘氏の
孫や故・中川昭一氏の娘、故・安倍晋三氏の
実弟・岸信夫氏の長男・岸信千世氏(33)ら、
政治家の親族も多数フジに入社している。

 日枝氏が会長時代の象徴的な出来事といえば、
2005年のライブドアによるニッポン放送、
フジテレビの買収騒動だろう。

 「当時、テレビとITの融合を掲げていたホリ
エモンこと堀江貴文氏率いるライブドアの乗っ
取り阻止という会社方針に賛同する社員が多く
いました。しかし、もしライブドアと協業して
いれば、今ごろ状況がたいぶ違っていた可能性
があります。制作費も年々減らされ、転職する
若手も多く、現場の士気は下がりっぱなしです。
キラキラしていた河田町時代のような栄華は
もはや取り戻せない状況です」
(前出・フジテレビ関係者)

 AI時代に日枝氏が籍を置くフジテレビに明日
はあるのか。

(本多圭/芸能ジャーナリスト)

【転載終了】

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 直近では、日テレとドジャース出禁を言い
渡されたことが発覚。

 大谷案件を放映できなくなっていますね。
益々、視聴率が落ちることになりそうですが、
両局の共通点は、ともにトップが老害という
ことでしたね。