週刊誌からみた「ニッポンの後退」
【転載開始】
■明けても暮れても「大谷翔平」で毎日
バカ騒ぎ・・・日本メディアにファンも辟易
公開日:2024/05/26
大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports
この国のワイドショーやスポーツ紙は
大谷翔平の追っかけ、チアリーダーに
堕している。
私が取っているスポニチを例にとれば、
5月11日から21日(13日は休刊日)まで
の10日間で、大谷が1面を飾ったのが4回、
パドレスのダルビッシュが2回、
カブスの今永昇太が1回だった。
日本のプロ野球界は「ないがしろにされ
ている」となぜ怒らないのだろう。
もっと酷いのはワイドショーである。
中でも「モーニングショー」(テレビ
朝日系)は大谷翔平専門チャンネル化して
いる。
昨シーズン終了後の移籍問題に始まり、
ドジャース入団、今季の活躍予想、
結婚発表と、この国の人間たちの関心は
大谷にしかないと決め付け、呆れるほど
長時間垂れ流した。
もちろん、元通訳・水原一平の
違法賭博事件も連日だった。
独自取材もせず、新しい情報もないのに、
「大谷さん可哀相」的視点からだけの
皮相な番組作りは、私のような大谷ファン
をもへきえきさせた。
ついでにいわせてもらうと、自分の
感想程度しかしゃべれない“ボキャ貧”
コメンテーターたちを並べるのはやめた
ほうがいい。
アンカーマンが務まる人材がいないための
苦肉の策だとは思うが、政治・事件・芸能
すべてに答えられる人間などいるわけは
ない。
加えて、故・安倍晋三元首相にベッタリ
だった元時事通信記者やNHKの元記者を、
裏金問題など政治問題の解説者として起用
するべきではない。
安倍の“悪政”を見て見ぬふりをし、甘い汁
を吸った人間が自民党に石を投げる資格が
ないことは自明である。
■ニューヨークでは無名
話がそれた。ワイドショーやスポーツ紙
にジャーナリズムは求めないが、
大谷といういちアスリートを神のごとく
あがめ奉るのはいい加減にしてはどうか。
水原事件で明らかになったように、
大谷は被害者ではあるが、30億円近い大金
を盗み取られていたことに気づかなかった
のは、大谷の対人関係や資産管理方法にも
問題があったはずである。
大谷は超人的なアスリートではあるが、
完璧な人間ではない。
“人間”大谷翔平という視点からの掘り下げ
方があってもいいと思うのだが、
大谷からシカトされるのを恐れる腰抜けの
日本メディアにできるわけないな。
同じことが大谷の伴侶にもいえる。
旧姓・田中真美子という女性はどのような
人生を送ってきたのか、27年間の人生で
大谷以外の男と恋をしたことはないのか。
醜聞大好きの週刊文春や女性誌でさえ、
そうしたことに触れる記事が出ないのは
なぜなのか。
大谷と結婚した女性もまた神になりたまい
しか。
こうした無批判、無節操な日本のメディア
の大谷取材が、当然ながらアメリカで
ひんしゅくを買っているようである。
MLBを取材しているフリーランスライター
の内野宗治はプレジデント・オンライン
(5月17日)で、日本の記者たちが追っか
けるのは日本人、特に大谷だけで、
そのためには岩をよじ登って球団側に排除
されても恥じない、
自国中心で身勝手な取材のやり方だと批判
している。
このような取材方法を、
「大谷にまとわりつくハエのよう」
「メディアサーカス」と評しているそうだ。
私のカミさんが5月の連休にニューヨーク
へ行ったが、テレビをつけてもマンハッタン
を歩いていても「Ohtani」という文字を見る
ことは一度もなかったという。
日本のメディアよ、大谷一人にバカ騒ぎ
していないで、「関心領域」をもっと広げる
べきだ。 (文中敬称略)
【転載終了】
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大谷がクローズアップされるのは、
日本のメディアに注目すべきものがない
からでしょうね。
日本のテレビはひな壇番組や食レポ
ばかりで観るものがないです。
面白いのは中国ドラマとMLB中継の
大谷だけ、という事になってしまいます。
日本人スタッフがつくる番組はつまら
ないものばかり。