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【転載開始】

■坂本農水相「弱体化したとは思っていない」
 大甘認識を平然と答弁・・・
 日本の農業への危機感ゼロ
 公開日:2024/05/25

 

まるでわかっちゃいない(C)日刊ゲンダイ

 今国会の会期末まで残り1カ月。
衆参両院では連日、各委員会で改正(改定)法案
などの審議が大詰めを迎えつつあるが、そんな中、
野党議員から「大臣更迭に値するのではないか」
と怒りの声が上がったのが参院農林水産委員会だ。

 同委員会では「農業政策の憲法」と言われる
「食料・農業・農村基本法」について四半世紀
ぶりの改正(改定)案を審議中だ。

 生産資材が高騰する中で農業経営をどう安定
させるのか。世界的な気候変動やロシア軍による
ウクライナ侵攻などを背景にした食料の
調達リスクにどう備えるのか(食料安全保障の
確保)。
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件
で政治資金規正法改正案ばかりに注目が集まるが、
日本の農業の将来を左右しかねない重要な議論
なのは言うまでもない。

 コトの発端は16日。
質問に立った立憲民主党の徳永エリ議員(62)が
「基本法改正では生産基盤を強化とあるが、どう
強化していくのか分からない」と切り出し、
その理由として、農業従事者の高齢化や
担い手不足などを指摘した。
すると、答弁に立った坂本哲志農水相(73)は、
「私は(日本農業の)生産基盤が弱体化したとは
思ってない」と反論したのだ。

■日本の農業は、大臣がこんな認識で大丈夫か?

 経団連などの資料によると、国内の農業経営体
の96%を占める個人経営のうち、世帯員である
基幹農業従事者は2020年に136万人となり、
20年前と比べて104万人も減少。
20年時点で農業従事者全体における65歳以上の
割合は7割に上り、20年前に483万ヘクタール
あった農地面積も437万ヘクタール(20年)と
1割も減少した。

 食料自給率も減少傾向が顕著で、誰がどう見て
も、日本の農業の生産基盤は弱体化していると
指摘せざるを得ないだろう。
そもそも弱体化しているからこその改正案では
ないのか。

 《大臣がこの認識で大丈夫なんか、日本の農業》

 《農水相が「弱体化したと思っていない」と。で
も、耕作放棄農地が増えているよ》

 SNS上でも批判の声が上がり、坂本大臣は23日
になって、同委員会で「私の認識に誤りがあった」
として16日の発言を撤回、謝罪したが、認識を
ただすためにも一度、農家を対象に「車座集会」を
開いて意見を聞いた方がいい。

【転載終了】

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 日本の農業は実質10%程度しかない。
と指摘した学者さんがいました。

 私は個人的には、30%以上あるとの
認識でしたが、かなり深刻な事態の
ようです。
何れ食糧難が来て、輸入に頼る日本が
少く料不足に陥る可能性があるとの
こと。

 自民党政治を70有余年も続けたツケ
が回ってきたという事でしょうか。