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【転載開始】

■円安・物価高・・・部活人口が過去10年で
 50万人減の衝撃!
 野球少年の「経済格差」も広がる一方
 公開日:2024/05/12

 

道具を揃えるのも一苦労(写真はイメージ)

 帝国データバンク「スポーツ業界」
(スポーツ用品の卸売りや小売店、ゴルフ場
など)の景況感調査(9日発表)の結果、
現在の景況感を「悪い」と回答した企業は
43.3%で、「良い」の20.0%を大きく
上回った。

 少子高齢化やレジャーの多様化など長年、
潜在顧客層の減退に苦しむ業界だが、
追い打ちをかけているのは円安・物価高だ。
原材料や輸入品の価格高騰に加え、
実質賃金は24カ月連続のマイナス。
需要はますます縮小し、スポーツ離れに拍車
がかかりかねない。

 すでに、子どもたちの部活動では、異変が
起きている。
スポーツに取り組む中学生が急減している
のだ。
日本中学校体育連盟によると、13~15歳の
運動部加盟人数は、2009年度の約233万人
から、昨年度は約180万人と、50万人も減少。
特に軟式野球の競技人口は約30万人から
約13万3000人と半減を超え、減り幅が激し
い。

■トップクラブ入りは裕福な子だけ

 少子化の影響はもちろん、経済的な理由も
大きい。
野球の場合、バットやグラブ、スパイクなど
道具一式をそろえるのに、最低でも5万円は
かかる。
金銭面の負担が、競技人口の減少を食い止め
る上で障壁となっている。

 実際、野球少年の経済格差は広がりつつ
ある。

 スポーツライターの中島大輔氏はこう話す。
「学校現場では部活動の見直しが進み、活動
日数が減少しています。本気で野球に取り組
みたければ、より金銭的な負担の大きい硬式
野球のクラブチームに入るしかない。家庭に
余裕がなければ、トップクラブを目指すこと
が以前より難しくなりつつあります」

 格差の影響が及んでいるのは、野球少年
だけではない。

 「これまではお金がかからなかった部活動
ですが、近年は地域移行が進み、月謝を払う
など『習い事化』の流れにあります。経的に
余裕のない生徒は、スポーツ活動に参加でき
なくなる恐れがあります」(中島大輔氏)

 スポーツは裕福な家庭しか楽しめなくなる
のか。
「自治体による補助金の交付など、生徒を
どうサポートしていくかが課題」とは中島氏
だ。

【転載終了】

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 私たちの地域では″育成会活動″の一環で
野球とサッカーをやっていましたが、野球
は10年ほど前に止めているようです。
※育成会役員は一年をとおして毎週土日
 に活動があるので、引き受け手がない
 理由でしょうね。

 野球をやりたい子たちは、スポ少に入る
のでしょうが、高校球児も減少の一途を
たどっているとか。