MONEY VOICE

【転載開始】

■住友化学「4000人リストラ」の衝撃。
 資生堂にオムロンも・・・「大企業だから安心」
 のニッポンは終焉か
 2024年5月9日

 


 日本を代表する企業である住友化学、資生堂、
オムロンが、業績悪化を背景に大規模な
人員削減を発表しました。
これらの動きは、各社が直面している経済的課題
と市場環境の変化に対応するためのものであり、
今後の企業戦略と金融市場に与える影響が注目
されます。

■大手企業で続くリストラの波。
 住友化学は約4,000人の削減も

 住友化学は2025年3月末までに連結従業員数の
約10%にあたる約4,000人の削減を行うと発表
しました。
この大規模なリストラは、株式の過半数を保有
する子会社である住友ファーマを含む、
国内外の事業売却・再編・合理化を通じて実施
されます。
2023年3月末時点での連結従業員数は約4万人で
あり、これによる影響は業界全体に波及すること
が予想されます。
特に国内での削減は、再編や撤退に関連した動き
が多いと社長の岩田圭一氏が説明しました。

 この人員削減計画は、住友化学の財務状況と
業務効率化への取り組みを反映しています。
従業員削減は一般的に短期的なコスト削減に寄与
し、株価にポジティブな影響を及ぼすことが多い
ですが、長期的な成長戦略としては、技術革新や
市場適応力の維持が鍵となるでしょう。
ただし労働市場への影響も無視できず、
これらの動きがどのように地域経済や関連産業に
影響を及ぼすかが注目されます。

■さらに資生堂では約1,500人の早期退職を募集

 また、2024年2月には資生堂が国内事業に
関わる従業員約1,500人の早期退職を募集すると
発表。
この対象は資生堂ジャパンに勤務する45歳以上
で勤続年数20年以上の社員です。
退職者には年齢に応じた特別加算金が退職金に
加えられ、再就職支援サービスも提供される
予定ですが、この早期退職募集は、
資生堂ジャパンの従業員1万人の約1割にあたる
規模で行われ、業績不振がその背景にあると
考えられています。

 資生堂の業績は2023年12月時点で、売上高
が前年比8.8%減の9730億円、コア営業利益が
22.4%減の398億円、営業利益が39.6%減の
281億円、純利益が36.4%減の217億円となり、
2年連続の減収減益です。

 資生堂のグローバル事業において、中国市場
は日本に次ぐ売上高25.5%を占めていましたが、
中国事業の売上高は4.0%減の2479億円、
コア営業利益は70億円の黒字へ。
処理水放出に伴う不買運動や中国政府の
規制強化など、中国リスクは増大。
さらに、低価格で品質も向上している中国の
化粧品メーカーによるシェアの拡大が進んで
いることも影響していると考えられています。

■同じくオムロンでも中国経済の影響が大きく
 2,000人の人員削減へ

 京都市に本社を置く大手電子機器メーカー
「オムロン」は、中国経済の減速による
業績悪化を背景に、国内外で合計2,000人の
人員削減を行うと発表。
この中で国内からは従業員の1割にあたる
約1,000人の希望退職を募集する方針です。
このリストラは、中国の工場で使用される
主力制御機器事業の業績低迷を受けた
構造改革の一環とし、オムロンの辻永順太社長
は、オンライン記者会見で
「経営の立て直しを早期に実行しなければなら
ない」と述べ、短期的な痛みを伴うものの、
長期的にはより力強く成長する企業への変革
を目指すと強調しました。

 国内での人員削減は1,000人規模であり、
対象者は勤続年数が3年以上かつ40歳以上の
正社員です。
募集期間は今年の4月から5月にかけて行われ
ますが、一方、海外でも同様に1,000人規模の
削減が計画されており、会社が希望退職を
募るのは2002年以来、約22年ぶりのこと。

 オムロンは今年2月、業績予想を下方修正し、
最終利益が前年度から98%減少して15億円に
とどまるとの見通しを示しています。
この業績悪化は、特に中国市場での需要低迷
が主な原因とされていますが、
全体的なグローバル市場の変動や競争激化も
影響していると見られます。
これに対し、オムロンは短期的なコスト削減
とともに、事業構造の見直しや戦略的な
市場再配置を進め、中長期的な企業価値の
向上を図ることを目標としました。

 これら大企業の大規模なリストラと業績低迷
の報告は、金融市場において注目される動き
の一つで、企業の経営戦略の変更は株価や
市場評価に直接的な影響を及ぼすため、
詳細な分析と見極めが求められます。
これらの企業の経営改革や成長戦略がどのよう
に展開されるかは、投資判断の重要な要素と
なります。
経営の透明性と戦略的な対応が、投資家の信頼
と企業評価を左右することになるでしょう。

【転載終了】

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 40代、50代の再就職は難しいですよね。

 私も経験していますが、介護、看護職以外
には、再就職はかなり狭き門です。

 私の二男も介護職であり、看護師の妻との
子育て対応のため、同業種の障碍のある方の
相談員として転職しました。
他業種も考えていたようですが、年齢的にも
不利な面があるので、出来たら同業種の夜勤
のない体制のところへの転職をアドバイス
しました。