日刊ゲンダイDIGITAL

【転載開始】

■円安と原油高が秋に直撃! 
 食品値上げラッシュで家計は「10万円」
 の負担増
 公開日:2024/05/02

 

何もかもが値上げで量も減り・・・
 2年間で約20万円の負担増とはめまい
がする・・・(C)日刊ゲンダイ

 待てど暮らせど「賃金と物価の好循環」
なんて起きやしない。
家計負担が増すばかりだ。
ゴールデンウイークでホッと一息つく間も
なく、5月も食品値上げである。

 帝国データバンク(TDB)が30日、
食品主要195社の価格改定動向調査の結果
を発表。
5月の飲食料品の値上げは417品目で、
前年同月(837品目)に比べて50.2%減少
した。
ただし、平均値上げ率は31%に上り、
単月としては2022年以降初めて30%台に
達した。

 平均3割値上げとは穏やかではない。
オリーブオイル製品や大型のペットボトル
飲料などが値上げ率の大幅増に影響した。

 「今回は事情が特殊です。天候不順に
よってコーヒー製品の原料となる豆や、
オリーブなどが不作になるなど、不可抗
力の理由が背景にあります。他にも原油
高を背景とする包装・資材や、コスト
上昇が続く物流費も値上げの大きな要因
を占めています」
(TDB情報統括本部・飯島大介氏)

■電気・ガス代は相次ぎ補助打ち切り

 気になるのは、円安の影響だ。
足元の相場は1ドル=156~157円の高水準
で推移しており、
「その水準が続けば、22年10月のように
約8000品目が一気に値上げされるケース
が秋以降に再来する可能性がある」
(飯島大介氏)という。

 食品値上げに加え、家計負担増の要因は
目白押しだ。
電気・ガス代は5月使用分から政府の
激変緩和措置の補助額が半減し、6月使用分
から補助が消滅する。
電気代は4月使用分から再生可能エネルギー
発電促進賦課金が引き上げられた。
そこへ追い打ちをかけるのが円安と原油高
だ。

 みずほリサーチ&テクノロジーズの試算
によると、2人以上世帯における家計負担
増額は今年度、平均10万5506円に上ると
いう。
ちなみに昨年度の試算は平均9万4852円。
22年度から約20万円の負担増だ。
みずほリサーチ&テクノロジーズ調査部の
安川亮太氏がこう指摘する。

 「試算では今年4~6月期の円相場を1ドル
=154円として、徐々に円高に振れていくと
想定しました。ところが、足元では想定以上
に円安が進んでいます。現在の円安・原油高
が続けば、コストプッシュインフレが収まら
ず、試算以上に負担増が生じるかもしれませ
ん。物価と賃金が同時に上がっているように
見えますが、個人消費の増加を含む『好循環』
に至るかどうか見通せない状況です」

 すでに23カ月連続マイナスの実質賃金は
歴史的な円安のせいで、ますますプラスへ
の好転が見込めない。
毎年10万円も家計負担が増えては、
賃上げ効果なんて胸を張れたものではない。

【転載終了】

***********************

 ランクルからHVへの買い替えは
時期的に″タイムリー″だったでしょう
か。
今回は、燃料代に神経を使わなくて
済みそうですね。