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【転載開始】
■小池都知事に忍び寄る「政治生命」の危機・・・
目黒区長選で“子飼い候補”落選、公明党もソッポ
公開日:2024/04/23
落選した伊藤悠氏(左)と小池百合子都知事
(C)日刊ゲンダイ
“子飼い”の落選に、さぞ焦っているに違い
ない。
28日投開票の衆院3補欠選挙で、東京15区
から出馬した作家・乙武洋匡候補を支援する
小池都知事が窮地だ。
21日に投開票された東京・目黒区長選で
全面バックアップした「都民ファーストの会
(都ファ)」の伊藤悠元都議が落選。
小池知事自身の求心力低下は必至だ。
◇ ◇ ◇
区長選は、無所属現職の青木英二区長が
約2万5000票を獲得して当選。
伊藤氏は約2万票を得たが、次点に沈んだ。
小池知事は選挙期間中に再三、伊藤氏の街宣
に駆けつけ「目黒には3つの名物がある。
目黒のサクラ、目黒のサンマ、伊藤悠だ」
などと応援していたが、あえなく“撃沈”した
格好である。
「青木、伊藤両氏はもともと民主党所属で、
支持層がかぶる。そこに、立憲民主党推薦の
元都議も出馬。いわゆる『民主系』支持層の
票が割れた結果、伊藤氏は当選に届かなかっ
た」(地元関係者)
敗因は他にもある。小池知事と良好な関係
にある公明党が伊藤支援に動かなかったこと
だ。
都ファ関係者は「公明票が青木陣営に流れて
しまった」とこぼす。
公明関係者はこう言う。
「定数3の都議選(目黒区選挙区)で、伊藤
さんと公明候補はしのぎを削ってきた経緯が
あり、伊藤さんを支援する理由はない。今回
は完全な自主投票だった」
■狂った都知事3選のシナリオ
小池知事は、これまでの都政運営で公明の
提案を“丸のみ”し、友好関係を築いてきた。
その結果、2020年の前回知事選では支援を
得るに至った。
加えて、公明の支持母体・創価学会の女性部
には「小池ファン」も多いとされる。
それにもかかわらず、今回は公明にソッポを
向かれてしまったわけだ。
「東京15区補選を巡っては、公明が毛嫌い
する不倫スキャンダルを抱えた乙武さんの
擁立を、小池知事が主導。一時、浮上した
相乗り推薦が立ち消えになりました。さらに、
小池知事自身も学歴詐称疑惑が再燃。公明が
小池知事と距離を取り始めてもおかしくあり
ません」(永田町関係者)
前出の公明関係者は
「我々の支持層は小池さんへの好き嫌いで票
を投じるわけではない」と言い切った。
今回の一件で、小池氏の知事3選シナリオに
狂いが生じかねない。
「知事は、昨年末の江東区長選で都ファ
推薦の候補を勝たせ、年明けの八王子市長選
では自公推薦の候補を支援して当選に導きま
した。さらに、目黒区長選、東京15区で勝ち
を重ねることで、今年7月の知事3選につなげ
る思惑があった。そう考えると、目黒区長選
の負けはかなり痛い。東京15区の情勢も絶望
的で、『連敗』濃厚です。さらに、公明まで
離れれば、知事3選も遠のくでしょう」
(都政関係者)
さしもの“女帝”も政治生命の危機だ。
【転載終了】
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渡り鳥も羽を休める時が来たのでしょう。
乙武候補も落選運動も起こりそうですし、
落選の可能性が高そうですね。