MONEY VOICE

【転載開始】

■保険証廃止「利用率に関係なく実施」発言
 に広がる反感。
 マイナ保険証利用に消極的な医療機関の
 “通報”まで促す政府の必死ぶりに国民は
 ドン引き
 2024年4月20日

 


 武見敬三厚生労働相が、今年12月に予定され
ている現行の健康保険証の廃止について、
マイナ保険証の利用率に関係なく実施すると
発言したことが、大いに反感を買っているよう
だ。

 渦中の発言は18日の参院厚労委員会において、
共産党の倉林明子氏への答弁としてなされたもの。
武見氏は、廃止後も最長1年間は現行の健康保険証
を使える猶予期間があり、またマイナ保険証を
所有していない人には「資格確認書」が発行され
るとしたうえで、「利用率にかかわらず、12月
以降の医療機関受診に支障が生じるとは考えてい
ない」と強調したとのこと。

 政府は現行の健康保険証に関して、今年12月2日
から新規発行を停止し、そのまま廃止にすることを
決定している。

■厚労省職員も利用していないマイナ保険証

 多くの国民より怪訝な視線がかねてから注がれ
ている、政府による一連のマイナカード“ゴリ押し”
だが、その最たるケースなのが今回取沙汰されて
いる「マイナ保険証」への一本化。

 従来までのいわゆる“紙の保険証”の廃止まで、
あと7か月ちょっとにまで迫っているのだが、
3月のマイナ保険証の利用率は5.47%に留まって
いるということで、これで来る12月にスムーズに
移行できるとは、到底思えないような惨状である。

 ちなみに、このマイナ保険証利用率ということ
でより衝撃的なのが、これが国家公務員に限った
数字でも、昨年11月時点のデータで4.36%と、
同時期の国民全体の数字(4.33%)とさほど変わ
らないという点。
さらに厚労省職員に絞っても4.88%に留まって
いるということで、いうなれば“身内”の間でも
利用率はさっぱり振るわないのだ。

 いっぽうで、現行の健康保険証の廃止時期と
いえば、マイナカードを巡るトラブルが頻発した
ことを受け、政府がいわゆる“マイナンバーカード
の総点検”を行っていた昨夏の段階では、
「総点検とその後の修正作業の状況を見極めた上
で、さらなる期間が必要と判断される場合には、
健康保険証の廃止の時期の見直しも含め適切に
対応する」と岸田首相が発言。

 要はマイナカード絡みのトラブルが収束しない
限りは、紙の保険証の廃止を安易に行わないと
いったようなことを、この時点では言っていたの
だが、結局のところは2024年内の廃止は変わら
ず実施されることに。

 しかし、だからといってマイナカードを巡る
トラブルがすっかり解消されたわけではなく、
それどころか今月に入り、新たな証明書トラブル
が発生したことが確認され、システムを運営する
会社の親会社である富士通に、行政指導が行われ
たという報道も。

 依然としてマイナカードに対しての不安が払拭
されず、そういったことも利用率の伸び悩みに
繋がっていると大いに考えられるなかで、
なぜかマイナ保険証への一本化を何が何でも急ご
うとする政府の姿に、多くの国民が大きな不安と
きな臭さを感じているといった状況のようなのだ。

■マイナ保険証導入に消極的な医療機関を通報で
 洗い出し?

 そんななかで政府側は、マイナ保険証の利用率
が低迷している元凶は、もっぱら医療機関にある
と睨んでいるようで、利用促進に向けて病院には
上限20万円、診療所と薬局には同10万円を支給
するという、マイナカード普及時にもみられた
バラマキを大々的に展開。

 厚労省の社会保障審議会(医療保険部会)では
先日、 マイナ保険証の利用を促進する方策の
ひとつとして、窓口での「マイナンバーカードは
お持ちですか?」などの声掛けが有効であるとの
話がなされていたようで、今後はそういった利用
の呼びかけも“バラマキ”の支給条件にするとの
ことである。

 またそのいっぽうで、この週末になって飛び
込んで来たのが、河野太郎デジタル担当相が
自民党所属国会議員に対し、マイナ保険証での
受付ができない医療機関があった場合に、
公的な相談窓口に連絡するよう支援者に求める
内容の文書を送っていたという、俄かに信じら
れないような話。

 報道によると文書には、マイナ保険証での
受け付けできない医療機関に対して
「厚労省から必要に応じて、事実確認をさせて
いただく」との一文もあったとのこと。

 要は、マイナ保険証の利用に消極的な医療機関
の洗い出しのために、広く“通報”を呼びかけると
いった内容で、SNS上からは「やってることが
異様で異常」「やり口が特高警察めいててエグい」
などと、早くも批判の声が噴出しているようなの
だ。

 このように、いわば“飴と鞭”の両面作戦で、
今年12月の現行の健康保険証の廃止に向けて、
マイナ保険証の利用率を上げていきたいとする
政府なのだが、そのなりふり構わない姿に国民の
間からは「本当に便利なものなら何もせずとも
利用が広がるものなのに・・・」といった呆れる声
も、大いに広がっているところのようだ。

【転載終了】

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 やらないと明言していた預貯金への
紐付けを匂わしてしまっていますから、
信用されないのは当然でしょうね。

 まあ、自民党政権にあまり褒められ
るような政権はありませんが、これほ
どゴリ押しする政権も珍しいですね。

 岸田氏は、後継と考えているご長男
も当選する可能性はないに等しいです
が、ご本人も次回はどうなのか?

 ただ″島国根性、村社会″の日本では
多少の可能性はありますかね。