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【転載開始】


■「やすし、紳助も切った」吉本興業が松本人志

 と距離を・・・“企業DNA”では割り切れない複雑

 事情

 公開日:2024/01/30

松本人志(C)日刊ゲンダイ


 切る時はバッサリ切る──。

そんな歴史を思い出させるような吉本興業の

声明文だった。

1月22日、ダウンタウンの松本人志(60)が、

女性への性的行為の強要疑惑を報じた

「週刊文春」の発行元である文藝春秋などに

対し、名誉毀損に基づく5億5000万円の

損害賠償などを求めて東京地裁に提訴してい

た。


 その3日後、吉本興業は公式サイトで

《当社所属タレントらがかかわったとされる

会合に参加された複数の女性が精神的苦痛を

被っていたとされる旨の記事に接し、当社と

しては、真摯に対応すべき問題であると認識

しております》などと声明を発表。

裁判は松本個人で行い、吉本は原告側に加わら

ないという。両者の距離は離れ始めたのか。


 「岡本昭彦社長や藤原寛副社長はダウンタウ

ンのマネジャーを務めていた。2人ともそのお

かげで出世できたと恩に感じている。だから、

簡単には松本さんを切れないという論調もあり

ます。しかし、それはあまり関係ないと思いま

すよ。1989年、度重なる不祥事を起こしてい

た横山やすしさんに解雇通告をしたのは元マネ

ジャーの木村政雄氏でしたからね。やすしさん

をずっと可愛がっていた林正之助社長(当時)

も解雇にゴーサインを出した。2011年、テレ

ビで6本のレギュラー番組を持っていた島田紳

助さんの黒い交際が週刊誌で取り上げられると、

吉本は厳しく追及した。紳助さんは自らの意思

で引退しましたけど、熱心な慰留はなかったと

聞いています」(芸能記者)


 松本人志はテレビのレギュラー7本を持ち、

企画や構成に関わっている番組もある。

その穴は大きいように思えるが・・・。


■大阪市を始めとする官公庁との深いつながり


 「吉本は大阪市と包括連携協定を締結したり、

全国に『住みます芸人』を派遣したりするなど

官公庁との仕事も多い。そんな企業にとって、

松本さんの性加害疑惑は大きなダメージになる。

吉本には6000人もの芸人がいますし、代わりは

いくらでもいる。休業で松本さんのお笑いの感

覚も鈍るでしょうし、もし1年後や2年後に復帰

しても今までのような人気が保てるとは判断し

ないのでは。個人的な恩があっても、従業員や

芸人を合わせて吉本には数千人が関わっている。

その人たちを1人のために犠牲にはできないで

しょう」(芸能関係者)


 「週刊文春」の第一報から今までの松本の

対応も、吉本が見切る要素になりそうだ。


 「吉本は最初、彼を信頼して『当該事実は一

切なく』と声明文を発表したのに、松本さんが

Xで飲み会はあったと認めるような投稿をした。

これで、“一切”の論拠が崩れた。その後も、決

定事項ではないのに『ワイドナショー』の出演

を示唆するなど吉本は振り回された。そして、

『週刊文春』には毎週ハラスメントを訴える新

たな証言者が登場する。これでは、堪忍袋の緒

が切れてもおかしくありません」

(前出の芸能関係者)


 旧ジャニーズ事務所は創業者のジャニー

喜多川氏とメリー喜多川氏の2人で芸能界に

一大王国を築いたが、ジャニー氏の性加害問題

によって昨年設立61年で廃業した。

一方、吉本興業は初代の吉本せい氏から始まり、

現在の岡本昭彦氏で社長は12代を数えている。


 「ジャニーズは、ジャニー氏とメリー氏の

権力が強すぎたゆえに、2人が死去すると脆く

も崩れた。吉本は創業者が亡くなっても、11

0年も企業として生き延びてきた。それは代々

の経営陣が情に流されず、時にはタレントを

切っても、会社全体を守ってきたからです。

ですから、やすしさんや紳助さんの時のように、

松本さんがいつ見切られてもおかしくはない

と思います」(前出の芸能記者)


 松本は孤独な戦いになるのか。


【転載終了】

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 多分、吉本興業としては、根強い特殊ファン

しか残らないと考えているのかも?

どんなことがあっても松本氏を信じるというよ

うな妄信的なところがありますからね。

一般国民にとっては性加害は不快なだけですか

らね。