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【転載開始】


■ダウンタウン松本人志の性加害疑惑

 NHKがスピードワゴン小沢一敬を“即切り”

 した背景

 公開日:2024/01/05

「スピードワゴン」の小沢一敬

(C)日刊ゲンダイ


 ダウンタウン松本人志(60)の女性への

性加害疑惑を巡るNHKの対応が話題だ。

松本がキスをしたり、

「俺の子ども産めや!」などと性行為を

迫ったりしたホテルのスイートルームに、

女性を集めるなどお膳立てしたと週刊文春

に報じられたお笑いコンビ

「スピードワゴン」小沢一敬(50)が司会

のEテレ「言葉にできない、そんな夜。」

の3日のスペシャル番組放送を取りやめ

たのである。


 NHKは番組公式サイトなどで

「編成上の都合により、放送を見合わせる

ことにいたします。今後の放送予定につい

ては、未定です」などとし、

「出演者の選定を含め番組の内容について

は自主的な編集判断の下、その都度、総合

的に判断している。今回は総合的な判断の

下、放送を見合わせることにした」とした。


 これは業界にちょっとした衝撃を与えた

ようだ。


 「性加害疑惑について、吉本興業は疑惑

を全面否定し、法的措置をちらつかせ、小

沢の所属事務所『ホリプロコム』はノーコ

メントとしています。言ってみれば、現在

は疑惑がクロなのかシロなのかわからない。

そんな段階で、小沢を降ろしたのだから、

驚きますよ」と、ある芸能プロ社長は言う。


 クロであれば、降板もやむなしだろうが、

NHKはそう判断する材料を掴んだのか。

松本、小沢が会見を求められる中、

それにも応じていない現状ですでにアウト

という判断だったのか。


 ここに見え隠れしているのが、

故ジャニー喜多川氏の連続性加害事件だ。

昨年3月に英BBCの番組が報じたことで

世界的に広まり、それがブーメランと

なって、ジャニー氏の所業に対し見て見ぬ

ふりをしてきた芸能マスコミも一斉に報道

した。

それで騒動となり、旧ジャニーズ事務所を

解体へと追い込んだ。

5月にあった市川猿之助とその両親の

一家心中事件も、発端は猿之助のセクハラ、

パワハラ疑惑。

9月には宝塚歌劇団団員の死をめぐり、

長時間労働や上級生の壮絶パワハラを遺族

がメディアで告発、これも、くすぶった

ままだ。


 文芸評論家の斎藤美奈子氏はこうした

流れについて東京新聞のコラムで、

これまで治外法権扱いだった日本芸能界の

牙城にメスが入った意味は大きいとし、

ジャニーズ、歌舞伎、宝塚の頭文字から

JKT問題との呼び方もされているとした。

そのコラムでは、共通点として、権力を

持った上位者が下位のものを搾取ないしは

抑圧する構造があり、それを組織ぐるみで

隠蔽する体質、それらを監視すべきメディ

アが忖度しスルーしてきた背景があると

指摘。

年の瀬、ここに吉本のYが加わったとして、

「JKT」と同様、Yも無傷ではすむまい、

と結んだ。


 実際のところ、業界でもこうした流れが

続き、「人権後進業界」である芸能界の闇

に更なるメスが今年も入っていくとの見方

が少なくない。


 「言うまでもなく、NHKも忖度、スルー

する側の最たるもの。ジャニーズ問題では、

ジャニー喜多川氏が東京・渋谷の放送セン

ターのトイレで性加害に及んでいたことが

明るみに出ています。紅白歌合戦に何組も

ジャニーズのタレントを出場させ、『ザ少

年倶楽部』などの番組で、ジャニーズと

じっこんの関係を続けてきた。そうした

経緯と反省もあり、松本人志の性加害疑惑

に対応したのではないでしょうか」と前出

の芸能プロ社長はみる。


 NHKが今回の性加害では、女衒(ぜげん)

役の小沢を即切ったのは対応というより、

逃げを打った、というほうが近いのかもし

れない。


【転載終了】

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 ジャニーズ問題で特別室を用意し

忖度したことが明るみに出てしまい、

問題になったので学習して事前に

小沢氏を切ったのでしょう。


 NHK内でも、やりかねないとい

う事をわかっていたとか?