日刊ゲンダイDIGITAL


 【転載開始】


 ■コロナの教訓無視「円安と外需頼み」 

 スガノミクスの行く末 

 公開日:2020/09/17 


 アベノミクスの継承を明言している 

菅義偉首相。いま市場関係者が密かに 

注目しているのが、為替の動向だと 

いう。  


 菅は総裁選挙中、 

「安倍政権発足時は1ドル=70円台、 

株価は8000円」 

「現在は非常に厳しい経済環境の中で 

為替は105円前後、株価は 

2万3000円前後」とたびたび為替と 

株価に言及していた。 


 「意外かも知れませんが、菅さんは、 

為替には誰よりも敏感です。2016年 

3月に始まった財務省、金融庁、日銀の 

『国際金融資本市場にかかる情報交換 

会合』を設置したのも菅官房長官の意向 

だといわれています。

円高局面では、

 この『情報交換会合』を通じて、市場を 

牽制してきました。菅さん自身が前面に

 出ることはなかったが、菅さんに近い 

金融庁長官の森信親氏を通じて、『情報 

交換会合』をコントロールしていたよう 

です。菅政権では、1ドル=105円を 

割って円高が進行すれば、“介入”すると 

みられています」(金融関係者)  


 直近の「情報交換会合」は、 

1ドル=104円台前半まで円高が進ん 

だ7月末に開かれている。 

 

 メディアでは、菅政権の経済政策に 

ついて「円安は維持できるか」 

「株高に期待」のような論調が多い。

 しかし、このコロナ禍に「円安、

輸出促進」 が有効なのかどうか。

金融ジャーナリスト の小林佳樹氏が言う。


  「アベノミクスは外需を重視する一方、 

消費税増税を強行するなど内需をおろそか

 にしてきました。内需の低迷を外需でごま 

かしてきたとも言えます。内需が低迷して 

いたところに、コロナ禍でインバウンドな 

ど外需があっという間に消え、総崩れに 

なってしまった。その教訓から、今求めら 

れているのは、内需を拡大し、個人消費と 

中小企業を元気にする経済政策です。とこ 

ろが、菅首相は相変わらず円安に固執し、 

外需頼みを続ける方向を示しています。 

これでは、経済再生の展望は開けないで 

しょう」 


  スガノミクスでは、庶民の暮らしは良く 

なりそうにない。


 【転載終了】 

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 コロナ過で経済の先行きが見通せ 

ない状況においても株価がほとんど 

下がりません。 


  全く実体経済を反映しなくなって 

しまったのでしょう。 


 特に、外資が撤退してしまい、 

薄商いになっているもかも知れない 

ですね。