【転載開始】

スズキとマツダが発表しました4月の日本国内生産実績は以下の通り、
減少となっています。

スズキ  -1.8%  84,635台
マツダ  -11.4%  68,174台

2社とも減少となっており円安が進む中、輸出で利益を上げているとなっていますが、
日本国内生産台数は減少となっており、円安効果は生産台数からは得られていません。

更に輸出を見ますと異常な姿が見られます。

輸出
スズキ  -5.9%  10,808台  *7ヶ月振りの減少
マツダ  -3.4%  59,441台  *9ヶ月連続の減少

円安だけの恩恵をうけている姿がここにあります。
マツダは9ヶ月連続の輸出減少となっているのです。

では国内販売はどうでしょうか?

国内販売
スズキ -16.8% 49,522台  *4ヶ月連続減少
マツダ +44.7% 15,737台  *2ヶ月連続増加


スズキの日本国内販売は二けたの減少となり、そして4ヶ月連続の減少となっており、
日本国内販売の不振が深刻化してきていると言えます。


ところが目を海外に移しますと様相は一変します。

海外生産
スズキ  + 2.8% 169,434台  * 6ヶ月連続増加
マツダ  +65.1%  45,562台  *13ヶ月連続増加

 
両社とも順調に増加となっています。

この数字を見れば、日本国内の生産が不振となっており、
これ以上の日本国内の生産減少が続けば日本国内生産から撤退するという
選択肢もいずれ出てきます。


マツダをより詳しく見ますと、以下のようになります。

海外生産  45,562台 +65.1%
国内生産  68,174台  -11.4%

いずれ逆転するはずであり、
伸び率からしますと日本国内生産は赤字になる日も近いかも知れません。
海外での利益を国内で食いつぶすという状態になれば、今は良いですが、
海外販売が金融ショックで大幅に悪化した時に、一気に赤字に転落することもあり得、
好調なうちに次の対策を打っておく必要があると言えます。

また、自動車産業で日本国内生産が他社も減少するようなことがあれば、
日本国内産業は空洞化することになり、円高で空洞化すると言われていましたが、
今や円安で空洞化が進むという、救いようがない状態に陥ります。

【転載終了】

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政府や日銀が「回復傾向」といっても、数字は誤魔化せないということでしょうか。