【転載開始】
■ネオコン対親ロシア派・・・
中東を安定化し、米軍が撤退できる状況を作るため、
イランやアサド政権やヒズボラのイラン・シリア連合軍と、オバマは同盟関係にある。
イランの背後にいるロシアや中国も、この同盟体に入っている。
シリア内戦の解決策として最も現実的なのは、
アサド政権と反政府勢力の停戦を大国が仲裁することだが、
それをやっているのはロシアだ。
米政府はロシアの仲裁を支持している。
また中国は以前、中東の国際問題に介入したがらなかったが、
最近ではイランの核問題の解決に貢献する姿勢を強めている。
事態は、不安定化や戦争を画策する軍産イスラエル・米議会・ISISアルカイダ連合体と、
安定化や停戦を画策するイラン露中・アサド・ヒズボラ・オバマ連合体との対立になっている。
■中東での日本の立場・・・
安倍首相のイスラエル訪問は、安倍がイスラエル現地で会ったマケイン米上院議員ら、
米政界の軍産イスラエル系の勢力からの要請を受けて行われた
(イスラエルはパレスチナ問題で
欧州に経済制裁される分の投資や貿易を
日本に穴埋めさせたい)。
安倍は軍産イスラエルに頼まれてイスラエルを訪問し、
訪問とともにISISに人質事件を起こされ、
軍産イスラエルの新たなテロ戦争に見事に巻き込まれた。
日本は、ISIS人質殺害事件を機にイスラエルとテロ対策で協調を強めようとしているが、
これは防火体制を強化する策を放火魔に相談するのと同じで、とても危険だ。
今のイスラエルの危険さは、国際的に追い詰められている点にある。
イスラエルは国際政治力に長けていて謀略の能力が高い。
対照的に戦後の日本は、対米従属の国是をまっとうするため、
国際政治や謀略の技能を自ら削ぎ、国際情勢に無知な、諜報力が欠如した状態を、
意図して維持してきた。
そんな無知な日本が、追い詰められた謀略国イスラエルに、
のこのこと接近している。
ひどいことにならないことを祈るしかない。
【転載終了】
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ウクライナではネオコンが仕掛けたクーデターは最終的にはロシアの勝利と言えるでしょう。
また、ベネズエラに仕掛けたクーデター計画も失敗したようですので、
ネオコンが焦っているのも確かだろうと考えます。
そこへのこのこ出張り引きずりこまれた安倍政権という構図ですが、
アメリカ内部の対立(オバマ政権対議会)に
安倍総理が利用されているということになります。
安倍総理としては対中国外交でアメリカの支援を得なければならないから、
中国に融和的なオバマ大統領よりも、
中国に強硬な米議会と手を組んだ方が有利だとの見方があります。
これは非常に微妙な問題であり、
判断を間違えると安倍総理も総理の座から引きずり降ろされる事でしょう。
(田中 宇氏の見解です)
中東問題には距離を置いていた中国ですが、
ロシアとの同盟関係で中東にかかわることになったというところでしょうか?
そして、問題なのは中国が戦略的パートナーシップ国を拡大し、
現在67か国となっていることです。
日本が米議会(ネオコンが支配)側についている以上、
BRICSと対立することになるかもしれませんね。
そうなれば、BRICSはもとより、
シリア、イラン、パレスチナなどの反米国(反ネオコン)とも対立することになります。
欧州もロシアとの対立を避け、
ウクライナへの武器供与をしない方針に傾いていますので、
反米(反ネオコン)となっていく可能性もあり得ます。
そうなると、日本は完全に包囲され孤立することになるでしょう。
因みに、元米軍大将のウェスリー・クラークは最近、
米国のテレビに出演し、
「ISISは当初から、米国の同盟諸国や親米諸国から資金をもらってやってきた。
(親米諸国が支援した理由は)ヒズボラの台頭をふせぐためだった」
と語っているそうです。
すでにイランは、ISILと本気で戦う最大の勢力であり。
イランがISILと戦うためイラクで組織した10万人以上のシーア派民兵団を
組織しているという情報もあり、ISIL殲滅後には、
イスラエルが支配しているゴラン高原の奪取もあり得るかも?