【転載開始】
財務省は26日、
2014年の貿易収支(速報)が12兆7813億円の赤字となったと公表した。
赤字は4年連続で、金額は過去最悪だ。
「円安により、原油などの資源・エネルギー価格が上昇し、
赤字幅が拡大した。円安を加速させた金融緩和“黒田バズーカ”が元凶です」
(市場関係者)
黒田総裁は「物価上昇率2%」を達成するため、なりふり構わぬ緩和策に打って出ている。
「株価を上げる効果はあっても、国債を年間80兆円購入するなど、
海外勢から見たら財政ファイナンスと判断されかねない。
危ない橋を渡っている」(株式評論家の倉多慎之助氏)
そんな警告も黒田総裁には届かない。
金融政策決定会合後の会見(今月21日)では、
物価上昇率2%の実現に関し、
「(15年度から)若干はみ出る部分はある」としながらも、
当初目標の「2年程度(15年度中)」にこだわりを見せた。
ダボス会議に出席するため訪れたスイスでは24日、海外メディアに対し、
「(金融緩和の)選択肢はたくさんある。技術的に限界があるとは思わない」
と言ってのけた。
「黒田総裁は物価上昇率2%を達成するためなら、
躊躇なく追加緩和に踏み切るでしょう」
(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
追加緩和で円安はさらに加速し、貿易赤字はますます拡大していくことになる。
「物価はある程度上昇したのだし、もはや2%にこだわる必要はない。
『2年程度』という期間を引っ込め、もっと柔軟になったほうがいいのではないか。
これ以上、円安が進むと、経常収支は赤字に転落する危険が高まります」
(ニッセイ基礎研究所専務理事の櫨浩一氏)
国全体の収支を表す経常収支(貿易収支、サービス収支、
投資収支など)が赤字転落したら、
世界の金融市場は「双子の赤字」(財政赤字と経常赤字)と騒ぎ出す。
日本は1980年に原油価格の上昇で経常収支が赤字(ドルベース)に陥って以降、
年間での赤字はないが、13年下期、14年上期と連続で赤字だった。
「円安進行と原油価格の反発が重なったら、
年間での赤字転落は十分にあり得る事態」(市場関係者)だ。
双子の赤字は国力の低下を意味するので、
海外ハゲタカ勢は間違いなく「日本売り」を仕掛けてくる。
その引き金を、4月にも予想される追加金融緩和“黒田バズーカ3”が引きかねないと、
市場は懸念している。
「2年程度で2%上昇という約束に固執するのなら、進退を考えたほうがいい」
(金融関係者)
【転載終了】
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国民が物価高に苦しんでいるのに、
ご自分の面子だけにこだわっているのではね・・・
アメリカは双子の赤字で長年苦しんできましたが、
日本もアメリカ同様双子の赤字に苦しむようになるでしょう。
アベノミクスも黒田バズーカも失敗は明らかです、
利口な人なら引き際を知っていますが・・・
多分、両人とも引き際を知らない類の御仁なのでしょう。