【転載開始】

米国の量的金融緩和(QE3)の終了を無事通過し、
市場はひと安心といったところだ。
30日、日経平均は前日比104円高の1万5658円と
約3週間ぶりの高値で引けた。
31日も大幅続伸し、755円高の1万6413円で取り引きを終えた。

「市場に混乱はなく、むしろ力強さを取り戻した感じがします。
QE3の終了は、米経済の堅調さが背景にあるので、
為替相場はドル高(円安)に向かいます。株式市場には追い風です」
(市場関係者)

 QE3終了を受けてドル円相場は1円以上も円安に振れ、
30日は1ドル=109円台前半をつけた。
31日午後2時過ぎには110円51銭近辺と2008年8月18日以来、
約6年2カ月ぶりの安値である。

「この先はゆるやかな円安が進行するとみています。
雇用統計など米国の経済指標が好調だったら、
1ドル=115円を目指す展開が予想されます」
(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)

となると、円安→株高の流れが再現されるのか。

「そう単純ではありません。市場にはいま『5つのE』という
不安要素が横たわっているのです」
(株式評論家の杉村富生氏)

■原油下落を阻む円安デメリット

 1つは量的緩和を終えた米金融緩和の出口(Exit)だという。
市場は、米国が来年半ばにもゼロ金利政策の解除(利上げ)に踏み切るとみているが、
そうなると新興国に流れていた世界の投機マネーが米国に向かう。

「新興国市場が暴落し、世界株安が出現しかねない」(証券アナリスト)
 これが2つ目のE(Emerging=新興国)だ。


「3つ目はEU経済減速です。優等生であるドイツの景気悪化までささやかれています。
これは市場を揺るがしかねない極めて危険な兆候です」
(杉村富生氏)

4つ目は原油をはじめとするエネルギー(Energy)。
「原油価格の下落はクルマ社会の米経済にはプラスですが、
日本経済への恩恵は少ない。原油の約7割が長期契約なので、
価格下落のメリットを享受できないうえ、円安が輸入価格を押し上げる。
むしろ円安デメリットです。しかも日本は、原発再稼働という難題を
抱え込んでるから厄介です」
(市場関係者)


 最後はエボラ出血熱(Ebola)だ。日本上陸が現実となったら、
経済への悪影響は計り知れない。


 政治でも、閣僚の相次ぐ不祥事で政権は崩壊寸前。
早期解散(Early dissolution)がチラつく。
Eには要注意だ。

【転載終了】


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日銀の追加金融緩和策は9人の委員のうち5人が賛成、
4人が反対で僅差での実施となっています。

ここで、安倍氏のお友達人事が生きてきています。

日本にとっては「取るべき政策ではないもの」が通ってしまうことになります。

NHKも然り、お友達人事により、公共放送が政権広報になってしまっています。