2014年09月22日(月) 現代ビジネスより。
【転載開始】
■残された時間は少ない
内閣改造の翌日、意外なところから「反安倍」の声が上がった。
なんと安倍総理の妻、ファーストレディの昭恵夫人である。
「自分でも店(居酒屋)をやっているので、
消費増税で野菜の値段が上がっているのは厳しい」
「無駄ではないにしても適切に税金が使われていないところがあるのではないか」
「消費税を上げる前にもう少し、経済に力を入れ、見直すところは見直し、
削るところは削るのが先ではないかと個人的には思う」
(9月4日、ロイター通信)
国民の窮状を無視し、消費税増税に踏み切った先に待っているのが、
安倍政権の崩壊だけならばまだマシというもの。
昭恵夫人は、その後必ず襲ってくるであろう最悪の不況を、
女性としての直感で看破しているのかもしれない。
しかし前述の通り、もはや存在意義すら疑わしい「ヘタレ大臣」たちの頭の中には、
これほど明確なかたちをとり始めた日本経済の危機から、
国民を救う手立てなどあるはずもない。
それどころか、国民の不安をよそに、
永田町は秋以降ますます政局の色を強めていくことになる。
「安倍改造内閣には、爆弾が二つ紛れ込んでいる」(自民党中堅議員)というのが、
自民党内でのもっぱらの見方だ。一つ目が塩崎恭久厚生労働大臣である。
「塩崎さんは、第一次安倍政権で官房長官を務めた筋金入りの『お友達』ですが、
官僚に対する彼の『上から目線』ぶりは以前から有名です。
気に食わないことがあると怒鳴り散らし、あらゆる案件に口を出す。
休みだろうが夜中だろうが職員を呼びつけて説明させる。
厚労省側も、秘書官が『壊れて途中交代』することを想定しています。
当然、野党やマスコミは彼を政権の弱点として突くでしょう」
(厚労省キャリア官僚)
もう一つが、一見地味だが「潜在的な反安倍勢力の本命」といわれる二階俊博総務会長だ。
「二階氏は『最後の族議員』の異名をとり、
利権で動く自民党守旧派を象徴する大物。
公明党をはじめ与野党を問わず人脈が広く、中国・韓国とも近い。
かつ、総理を快く思っていません。衆院予算委員長を務めていた今年2月には、
戦後2番目の速さで予算案を通過させ、総理に『オレの力を分かってるんだろうな?』
とばかりにプレッシャーをかけた。
今後は、総務会長としてあらゆる意思決定の場面でグリップを利かせてくるでしょう。
二階氏が離反すれば、本格的に自民党は割れる。
安倍総理からすれば、目の上のタンコブでは済まない人物です」
(前出・全国紙政治部デスク)
今後、新たに任命した「お友達」の失点や旧勢力の抵抗が起きれば、
安倍改造内閣はあっという間に行き詰まる。
そうなると、安倍総理は好むと好まざるとにかかわらず、イチかバチかで「伝家の宝刀」、
すなわち衆議院解散・総選挙を打たねばならなくなるだろう。
すでに景気の急降下は始まっている。
残された時間は、安倍総理が消費税再増税の判断を迫られる今年いっぱいしかない。
今すぐに国民が声を上げなければ、安倍政権のみならず国民の生活までが、
本当の危機にさらされてしまうのだ。
【転載終了】
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自民党は民主党の執行部人事を見て、
解散の時期を来年早々に決めたのではないか?
取り合えず、無能といわれている女性閣僚登用は解散総選挙までのつなぎと思われ、
女性重用を前面に出す安倍政権の恰好をつけるためもあると考えられます。
そして、解散総選挙後の人事に期待を寄せる閣僚待機組を黙らせることもできます。
民主党はもう少し考えた人事をすればよいものを、どう見ても自滅としか思えません。
次期総選挙では少数野党に転落するのは確実でしょう・・・
まあ、自業自得と言えるでしょうが・・・