くろねこの短語氏の記事より抜粋。

【転載開始】

久々に検察審査会の話題です。
なんでも、「富山検察審査会の議決内容を事前に新聞が報じたのは
情報漏えいを禁止する法律に違反する」ってんで、
「審査員経験者らが情報を漏らした審査員関係者と記者らを告発した」そうだ。

 告発した審査員経験者ってのは、
審査員のOBたちで組織されている富山検察審査会協議会のことで、
それを束ねているのが全国検察審査協会連合会ってやつなんですね。
現在の会員数は16000人とか。
この連合会の存在は「小沢狂想曲」の時に結構話題になったものです。

 なんだ、検察審査会審査員OBによる親睦会かと思ったら大間違い。
これを作ったのは最高裁なんですね。
「組織の目的は自発的に検察審査会制度の普及・広報活動をするもの」っていうのが
建前なんだが、これがどうも胡散臭い。
そもそも、審査員というのはたまたまクジで選ばれた市民であって、
なんでそんなひとたちを全国組織化して「普及・広報活動」させる必要があるのか・・・。


<・一市民が斬る!!>より。

全国検察審査協会連合会(元検察審査員16,000人が加入)は、
最高裁の裏金作りのためにあるのか?

 なんとも面妖な組織なんだが、その地方組織が審査員と新聞記者を告発したとなると、
そこには当然最高裁も関与してるんじゃないのと疑いたくもなろうというものだ。
冨山検察審査会協議会の会長は「(審査会での)自由な議論のため審査員には
守秘義務が課されている。守られなかったことに警鐘を鳴らしたい」そうだが、
それが即告発ってのはどうなんでしょう。なんとな~くだけど、
秘密保護法を念頭に置いた予行演習って気がしないでもない。

 この告発が受理されれば、検察審査会を警察・検察が捜査することになるわけで、
これから審査員になるひちたちにはかなりのプレッシャーになりかねない。
警察・検察の意向に背くとこうなるよっていう、ま、暗黙の脅しなんじゃないっすかねえ。
検察審査会という秘密会議を、よりいっそう強固なベールで蔽ってしまおうっていう、
権力者の悪意を感じます。

 検察審査会の決定は「市民感覚」と言われるけれど、
この告発ってのは「市民感覚」とはほど遠い「役所感覚」の権化みたいなもんです。
やっぱり、検察審査会の審査員ってのは、
「たかがクジで選ばれたひと」ではなくて、
なんらかの意志のもとにチョイスされた「選ばれし者」なのかもしれませんね。
どうりで、平均年齢が2回続けて同じになったりするわけだ。

【転載終了】

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ネットで政治ウォッチしていない方は多分わからないと思いますが、
当時の小沢氏の期日違いによる検察審査会審査は、
期日修正で済む問題にもかかわらず、強引に裁判にまで持って行っています。
そこで問題になったのが、
1回目と2回目の審査員の平均年齢が同一であったという問題です。

しかし、現在安倍事務所の政治資金収支報告書の虚偽記載で告発された問題のほうが、
遥かに罪が重いと思います。

この安倍事務所がお咎めなしとなれば、
当時民主党政権の中枢にいた、
小沢氏追い落としのための冤罪事件だったことが明確になります。

要するに、小沢氏を有罪にするというより、
小沢氏の政治活動に制約を掛けることが目的であったことが明確になります。