<ロシアの銀行もガスプロムもロシア人も「ドルよ、さらば!」>

「ドル以外の通貨の使用を拡げていくことは、
ロシアの大銀行が今まさに処理を進めている重要な課題である」、
「ロシアのガスプロムは、米ドルからユーロに切り替える。

その他のロシアの大企業も同様に、米ドル以外の他の通貨に切り替えつつある」

「ロシア人は一ヵ月で61%の資金をアメリカの銀行から引き上げた」
ロシアは、国策として完全にドルとの決別を決めた。

というように、
オバマ大統領がロシアに対して経済制裁を発動するまでもなく、
ロシア人は、3月のうちに 米国の銀行から資金を引き上げ始めている。

米国の銀行のロシア国民による保証金額は、
216億ドルから84億ドルに突然落ち込んだ。
彼らは、たった1ヵ月で61%の資金を米国の銀行の預金から引き上げたことになる。

ロシアが先手を打ち、米国内から60%の資金を引き揚げていたことで、
米国の経済制裁は人的なものに限定されてしまい、
逆に米国のダメージが大きかったことを示してしているようです。

米国債保有第12位のロシアは、凄い勢いで米国債を売っています。
アメリカの経済制裁は、ウクライナ問題の衝突だけではなく、
もっとずっと以前からロシアが米 国債を売ることによって、
米国に脅威を与えていたことによるものであると推察されるのです。

もし、米国債保有第1位の中国が米国債大量放出の動きをすれば、
米国の経済は大混乱に陥りそうですね。
米国は、既に露・中に神経を使わざるを得ない状態のようです。

ロシアは、さらに天然ガスや石油の国際取引において、米ドルを使用せず、
自国通貨と相手国の通貨で決済する二国間貿易の体制づくりを急いでいます。
これは、ロシアの大企業と大銀行が国策として進めているとのこと・・・

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イタル・タス通 信社の報告からの抜粋とのことですが、

「ガスプロム・ネプチ(Gazprom Neft)は、契約による支払い(代金の受け取り)を
米ドルからユーロに切り替 えることについて、買い手との間で追加署名した。
ベラルーシでのルーブルの支払いについても同意された」
と、ガスプロムの元社長、アレクサンダー・デュコフ(Alexander Dyukov)が
記者会見で述べた。

彼は、また、大口の買い手10社のうち、
9社がドルからユーロに切り替えることに合意したと話した。

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ただし、ロシアの大手企業の中で、ガスプロムだけが、
国際取引で米ドルを使用しないことを決めたわけ ではありません。
ロシアの報道機関・RTによれば、その他のロシアの大企業も同様に、
米ドル以外の他の通貨に切り替えつつある、ということです。


アンドレイ・コースティン(ロシアの国立銀行VTBの最高経営責任者)は、
ドル以外の通貨の使用を拡張することが、
銀行の「主なタスク」のうちの一つであると語った。

「中国との二国間貿易が広がるにつれて、
中国元とルーブルとの相互使用を展開していくことは、
アジェンダの最優先事項である。だから、われわれはそれに向けて、
今作業を進めている」と、彼はプーチンに作業報告を行っている。

<他サイトより一部引用させていただいています。>

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「ただし、日本との貿易決済をドルで行わなければならないという理由もない」
とも語っており、安倍政権が米国一辺倒のため、
どのような影響が日本に降りかかるか、何も理解できていないかも知れません?


この政権を選択してしまった国民に不幸が起こらなければいいのですが・・・