19日開かれたソニーの株主総会は、退場者まで出す異例の事態となった。
ただ、1200億円を超える最終赤字を出した企業の総会にしては、
出席者は昨年(1万693人)の半分以下の4662人。
所要時間も昨年より16分短い99分と、
大荒れというより「ソニーに対する落胆が、諦めに変わった」(市場関係者)総会だった。
「平井社長の話を聞いてがっかりした」
9人目の発言者のこの言葉に多くの株主の心情が集約されている。
「あと1年あなた(平井社長)に任せておいて、ソニーは変われるのか。
その安心感を持てない」と続けると、「その通り」と会場から合いの手が上がった。
株主たちが一番がっかりしたのは、かつてソニーを輝かせていた
“革新的”な新製品のビジョンがまったく見えなかったことだろう。
平井社長はソニーが誇れる新技術として、
「高性能のイメージセンサー」や「壁に巨大な4K画像を映す新発想のプロジェクター」
をアピールしていたが、株主にはほとんど響かなかったようだ。
「競合相手とは夢にも思わなかったソフトバンクが、
来年2月に20万円を割るコミュニケーションロボットを発売する。
ソニーはロボットの原型を作っていたじゃないか。
もっと新しい市場を創造する話を聞きたかった。ソニーらしい夢が感じられない」
(最後に発言した株主)
引用先:日刊ゲンダイ
ソフトバンクは、「Pepper」という20万円弱のロボットを販売しますが、
本命は、ソフトバンクの100%子会社であるアスラテックで、
ロボット制御ソフトウェア「V-Sido OS」およびV-Sido OSの一部機能を
1枚の基板に実装したマイコンボード「V-Sido CONNECT」を主軸とした
事業戦略のようです。
V-Sido OSには、“人とロボットをつなぐOS”に必要な要素である
『リアルタイム』『安定化』『効率化』の3つが備わっている」と説明。
これら要素により、人の意図が伝えやすく、安全で、使いやすいロボットの開発が
可能になるという。
家電メーカーが通信メーカーに浸食されているような展開ですが、
この分野は、ソニーが先駆者としてリードすべき分野でしたよね!
ソニーはどうなるのか・・・?