ソニーCEO平井一夫社長と食事を共にした財界人が、
「平井さんは、他の話題の時には笑みを絶やさず、快活に話していましたが、
話題がエレキ(エレクトロ二クス)部門の立て直し策に及ぶと、途端に顔が曇り、
『秘策もなければ、マジックもない』と淡々と語るそうです。
「エレキ部門をどうするかについては、自分一人では答えられない。
頑張るだけだ」と医ぅっているそうです。
一方のパナソニックを率いる津賀一宏氏は、
世界最大の家電見本市、コンシュマー・エレクトロニクス・ショーを視察して、
次のように語ったそうです。
「もう日本の家電はダメだな。一目瞭然だ。韓国、中国と価格競争してもしようがない。
うちは儲ける道を別に探す」
津賀氏がいう「儲ける道」とは自動車関連や住宅関連事業のことだそうです。
こうした分野はメーカーが価格決定権を持ち、単価が高く、
利益が出しやすいのだそうです。
「お風呂やブレーキを売るためにパナソニックに入ったのではない、といった反発の
声が社内にあることは確かですが、津賀さんは全く気にかけていない」
(パナソニックと取引のある財界)
社内に反発があるという話題になると決まって次のように言うそうです。
「そんなやつがいたからパナソニックはダメになった。それがまだわからないのか」
我が社の業績が悪化してきた当時とパナソニックは似ているように感じます。
真逆の結果ですが・・・
*もちろん会社の規模が雲電の差ではあるが・・・(苦笑
我が社の業績が悪化しだしたのは、ちょうどブラウン管と液晶TVが切り替わる時期でした。
我が社の電気部門は当時大きな収益の柱の一つでしたが、
3~4年ぐらいで変更コイルの需要がなくなることは経営でなくとも解できていました。
しかし、経営は何を思ったか、某企業のコイル部門を60億円で買収してしまいました。
その部門の従業員込で・・・
要するに、電機部門が社内の生き残りを図ったのです。
案の定、4年で需要がなくなり、社全体から早期退職を募集することになり、
300名の仲間が社を去ることになりました。
もちろん、該当部門中心となりましたが、
買収資金で他の部門の強化か新規事業を展開していたら、
仲間も職場移動で済んでいたかもと悔やまれます。
その後は、他部門及び私が所属していた部門では上記にもあるように、
ソニーさんのTV部門の業績悪化で液晶向け線材が受注ゼロになってしまい、
ますます、業績が悪化しさらなる人員削減となってしまいました。
パナソニックさんのようなV字回復には、経営の英断が必要です。
平井ソニーの復活を期待します!