【転載開始】

中国がベトナムの主張している海域に進出したことから、
ベトナムでは反中運動が激化しています。
5月14日にベトナム中部ハティン省で発生した暴動では、
ベトナム人5人と中国人と16人が死亡しました。
また、明日にもベトナム各地で反中国デモが予定されており、
ベトナム政府は国民に対して「冷静になるように」と呼び掛けています。

一方で、中国側は死者が発生したことからベトナムとの国境沿いに軍を集結させ、
5月15日から一部の中国軍部隊に3級戦闘準備態勢を発令。
今も国境沿いでは両軍が緊張状態を維持しながら、睨み合いを継続しています。

ここまで両国の関係が一気に悪化した原因は、
南シナ海での中国海軍とベトナム漁船の衝突です。
ベトナム側は昔ながらの感覚で漁をやろうとしたところ、
中国側が船を衝突させる形でベトナムの船を強制排除しました。
ベトナム政府は対抗処置として映像の公開に踏み切ると同時に、
今まで規制されていた反中デモを黙認。
その結果、今回のような死者を伴うような大規模な暴動になってしまったのです。

中国側は海軍を動員して基地の建設作業をしているため、
このままでは更に両国の関係は悪化することになるでしょう。
欧州もウクライナでドタバタしていますし、今後も世界情勢には注意が必要です。
*にしても、ベトナムは凄いですね。
フランスやアメリカと全面戦争をしていますし、
大国とここまで戦争した国は世界的にも稀だと思います。

【転載終了】


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折しも、20日から開催されるロシア・中国の合同演習に参加するため、
ロシア極東艦隊所属の巡洋艦や駆逐艦、戦車揚陸艦など6隻が
対馬海峡を通過して上海に向けて航行しているのを自衛艦が確認しています。

そして、ロシアは昨年、ベトナムと防衛協定を結び、
露軍によるベトナム軍能力向上のための訓練や軍事装備品の売却などを締結した。

合同演習中の衝突はないと思いますが、
両国の軍部が緊張状態にあるのは確かなようです。

衝突が起こった場合、ベトナム駐在の日系人が中国人と間違われることも
考えられるため、政府は早めの対応が必要と思われます。