【転載開始】

韓国の旅客船沈没事故は発生から1週間が過ぎた。
引き揚げられた遺体は、損傷が激しいのか、取り違いが起きていて、
中には寸前で違いに気づき、葬儀を中止するケースもあったという。
メディアが伝えない救出の最前線基地、珍島の現状を、
ジャーナリスト・太刀川正樹氏が現地から報告する。

 珍島港に入って真っ先に目にしたのは、
港近くの食堂に殺到した日本人マスコミだった。
日本への中継が一段落すると、各社のスタッフがどっと食堂に訪れ、
現地の人が「日本人が独占して、俺たちが食事できない!」と
食堂の主人に怒鳴っていたのだ。

 食堂でのやりとりから、各社のスタッフは必ずしも全員、
ハングルを知っているわけではないらしい。
それを露呈したのが、港に張り出された死亡者リスト前でのひとコマだった。
リストの端には、「写真は撮らないで。
家族が嫌がります」と書かれていたが、
日本のテレビクルーはお構いなしに家族の顔にカメラを向ける。
無神経な振る舞いは、海外メディアからも批判の的だ。

■いきなりマイクとカメラを向けて

 港で海を眺めていた女性2人は、家族が帰ってこないことに、
悲嘆に暮れていたのだろう。
肩から毛布にくるまって、冷たい海風に耐える姿が印象的で、
韓国のテレビ局や米CNNスタッフと一緒に私も遠巻きに見ていた。
すると、日本のあるテレビ局は韓国メディアより前に出て、
カメラとマイクを彼女たちに向けた。

 そのスタッフの問いかけは
「日本の安倍首相の支援の申し出を断った朴大統領をどう思うか?」。
その瞬間、2人の顔色が変わった。慌てて制止したのは、CNNのスタッフだった

 家族が寝泊まりする体育館では造船会社やカトリック団体など20以上の団体が
靴下や歯ブラシ、ブリーフ、ブラジャー、パンティーなどを無料で提供。
炊き出しもしている。
韓国メディアは館内の観客席部分にシートや毛布を敷いて
24時間態勢でリポートを続けているが、日本メディアは夜の中継が終わると、
体育館から1時間ほど離れたホテルに引き揚げている。

【転載終了】

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日本のマスコミはただでさえ世界から信用されていないのに・・・