世界各国のトップクラスの科学者による「太平洋の放射能汚染の近未来」についての予測です。
彼らの共通した見解は、「海洋に放出された放射性物質は、それほど希釈されずに、
海のホットスポットに集中して集まったり、海域を周回する流れによって、
同じ場所にとどまる」というものです。

以下は、その各国の学者の結論です。

【転載開始】

「それほど希釈されずに、海のポケットに集中する」-使用済み核燃料の世界的権威、
アルバレス氏

MIT(マサチューセッツ工科大学)のホームページ(2011年12月21日)では、
福島からハワイや西海岸に流れ着いたガレキが予想以上早くに西海岸に着岸したことから、
「放射能を含んだ海水が、5年以内にアメリカ西海岸を襲い始める可能性がある」
と予測されています。

また、何度か紹介してきたロバート・アルバレス(IPSの上級学者で、
政府の上級政策アドバイザー、国家安全保障と環境省の次官補代理を務めた)氏は、
IPSのホームページでこんなことを発表しています。(2012年3月31日)

放射能汚染されたマグロについて英国政府が懸念を表明している。
このことに関して書いた、米・原子力委員会から出された「1955年秘密メモ」によれば、
大気中に浮遊している放射性降下物が海洋に落ちた後、
放射能の汚染度の低い海域に拡散して、結果として希釈されることはない、ということである。

それは、降下した放射性物質が特定の海域に分布している
「海のポケット」に集中して集められたり、一定の場所に生まれる
「(循環の)流れ」に乗って周回しているだけである。

放射性物質を餌として取り込んだ(この記述は1955年のメモにはあったが、
今は消されている)ことによって放射能に汚染されたマグロは、そのまま生き続けて、
放射能のポケットのような場所を泳いだりしている。
そこで、放射能のポケットで育った海藻や生き物を餌にしていると推測される。


放射能汚染水の量があまりにも多いので、東電は、そのまま海に流しています。
そして、海流が海水を日本から北米の西海岸に押し流しているという事実があります。
少なくとも、これらの放射能の流れや「海のホットスポット」は、
最終的には、北米西海岸に衝撃を与えることは間違いないのです。

<中略>

ドイツのキール海洋研究所のシミュレーションでも同様の結果が得られていますが、
より具体的なのは、西海岸、特にバハカリフォルニアで日本の10倍の濃度になる、
と結論付けたことです。

「最終的に放射能の濃度は日本の10倍以上」-NOAAとGEOMARの共通見解

昨年、海洋大気局(NOAA)の太平洋海洋環境研究所の科学者、
そして、GEOMAR海の地球科学研究センター(GEOMAR Research Center for Marine Geosciences :
ドイツのキール海洋研究所のこと)の3人の科学者が、
北米西海岸の放射線量は、最終的に日本よりも10倍高くなるという見解を示しています。

10年後には、放射能が太平洋全域に、ほぼ均等に広がります。
特に北米海岸沿いは濃度が高く、バハカリフォルニア沖合いが最大で、
2011年4月のもっとも濃度の高かった福島第一原発のすぐ前の海の10000分の1の濃度になる、
というシミュレーション結果が得られています。

ただし、これはセシウム137だけを対象としたもので、セシウム134やストロンチウム90、
トリチウムなど、他の核種は考慮されていません。

このキール研究所のシミュレーションは、2012年7月に公表されたものです。
(昨日のブログにアップしています)

スペイン、オーストラリア、フランスの科学者チームの共通した結論

今年5月、スペイン、オーストラリア、フランスの科学者チームは、
放射性セシウムの広がり具合が、このように見えるだろうと、この記事で結論付けています。

画像は省きますが、ほぼ、キール研究所と同じ結論です。

【転載終了】


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世界の科学者(専門家)の結論はほぼ同じで、
日本の学者だけが世界とかけ離れたことを言っており、
全く専門家としての対応をしていないから・・・「無能なクズ」と言われるのでしょう。

そして、政治家や官僚も同じです・・・

いま思うことは、汚染水があふれ出し手が付けられなくなることです・・・
そうなれば、4号機や5号機、6号機もメルトダウンしてしまったら・・・

東日本は全滅ということにならなければいいのですが・・・

アメリカが急に日本に冷たくなったのは、この結果から日本の政治家(安倍総理)が
トップセールスに血眼で、アメリカにおよぼす放射能汚染の問題にまったく無関心(気付かない)
からなのかも知れません。

安倍総理の外交について、英国フィナンシャル・タイムズ外交問題の主席コラムニスト、
ギデオン・ラックマン氏は安倍氏の外交を次のように批判。
「日本の外交は、滑稽と不吉の間を漂っている。アジアの隣人を攻撃し、
西洋の友好国を当惑させる。ヘマばかりする国とみなされている」。と酷評!

自民党はおかしいと気付かないのでしょうか・・・

少なくとも、今まで同盟国であるアメリカはもとより、
欧州までがこんな辛辣な批判を日本にしたことはなかったはずです。

中・韓の強硬な反日には、
このような欧米の日本離れが背景にあるからなのかも?