【転載開始】

金融ジャーナリスト、マックス・カイザーの「アベノミクスが世界通貨戦争の引き金となる」
という予想と、メルク・インベストメンツの社長兼CIO(最高投資責任者)の
アクセル・メルク氏の「安倍は財政一点張りの盲目状態」という見解。

マックス・カイザーのbanking KAMIKAZEという言葉は、
安倍政権誕生と同時に使い始めたようです。

「安倍政権に替わって、積極的な金融政策を進めようということが引き金となって、
これから激化するであろう世界通貨戦争(global currency war)の口火を切る可能性がある。
今回の日銀改革は最悪の結末を迎える。

日本の神風バンカーたちが、世界の金融都市に致命的な爆弾を落として行くのだ」と。

メルク・インベストメンツの社長兼CIO(最高投資責任者)のアクセル・メルク氏は、
ズバリ!「日本円は崩壊する」 と指摘。

「安倍政権は盲目で財政出動しか見ていない。
グローバルな通貨危機は、アメリカからヨーロッパ、そして次は 日本へシフトする」。

メルク氏はマックス・カイザーと違って、あくまで「米国発」と見ています。


これが海外の大方の見方です。


海外のどんなアナリストも、アベノミクスに期待しているのではなく、
世界第三位の経済大国が行うクレージーな実験の成り行きを興味津々で見ているのです。

<中略>


<USBが、日本の“アベマゲドン”の危険性を警告>

UBS Warns of 'Abegeddon' Risk in Japan
(CNBC  By: Ansuya Harjani 2013年6月5日)

「もし、アベノミクスが世界で第三位の経済大国に、
推進力を復活させることができなければ
(より高い経済成長率の下では、インフレは加速しない)、
日本は、スタグフレーションに直面する危険があります」と、
USB銀行ウェルス・マネジメント部の世界投資最高責任者の
アレックス・フリードマン氏は警告しています。

「実質的な経済成長がないまま、
資産価格(株式、国際、不動産、デリバティブなど)がインフレになる場合は、
スタグフレーションになる可能性があります。

最終的なストーリーは、実質的な経済成長に結びつくように、
こうしたことを引き継がせることです。
ただし、日本でそれが可能かどうかという疑問はあります」
とフリードマン氏は、水曜日放送のCNBCアジア「Squawk Box」の中で話しました。

「こうした状況下では、日本の負債の対GDP比が、
現在の226%から300%以上に上がるだろうし、10年もの国債の利回りは、
現在の0.86%から5%に迫ることとなるだろう」と予測しています。

「そうなれば、金融システムは著しく毀損され、
地銀の資本は深刻なまでに損なわれるでしょう」とフリードマン氏。

【転載終了】


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確か、アベノミクスの提唱者である、浜田エール大学教授が、
「いまだかつてない壮大な実験だ」と発言したように記憶しています?

その後、ほとんど発言しないというより、表舞台から姿を消したような?

最近、「国家破産に備えたノウハウ」とか、
「国家破産を生き抜く準備」とかの記事が目に付きますね。

因みに、日本の現在の負債はGDP比226%ですが、
1600兆円のアメリカは113%ですが、財政再建に力を入れています。

日本は、破綻することはないの一点張り・・・

直近のニュースでは、
中国が「国内の金融市場の状況」についての報道規制を敷いていたようです。

アメリカには情報が流れていたようですが、
米・中首脳会談の内容や今回のような重要な情報は、
以前なら必ず日本にももたらされていましたが、
第二次オバマ政権になってからは安倍政権には全くもたらされないようです。

ヒラリーが失脚したからかもしれませんね?

外務省が情報を入手できず焦っているようです。

一つ象徴的なシーンがありました。

日・中外相会談は中国が拒否・・・

ケリー国務長官の仲介で実現した日・韓外相会談での握手の順番です。
日・韓両外相がケリー国務長官と握手をするとき、
ケリー国務長官は韓国外相と先に握手しました。

従来の慣例にならえば、日本が先となっていたはずです。

参院選後に安倍総理は、中国の動きに対し、
アジアで尖閣のような領海問題を抱えている国に連携を模索する、
二度目の外遊を計画しているようですが、
当事国では、「あまり中国を刺激したくない」と、安倍訪問を歓迎していないようです。

どうなる日本?