2013/4/25 日刊ゲンダイより。

◆国債暴落で金融危機が始まる

このまま日銀以外に「国債」の買い手がいなくなったら、この国はどうなるのか。
いくら紙幣を刷っている日銀でも、いつまでも国債を買いつづけるわけにはいかない。
いずれ国債が暴落するのは間違いない。

それでなくても日本は、GDPの2倍を超す財政赤字を抱え、
毎年、予算の半分を国債で賄っている状態である。
いつ国債が暴落してもおかしくない、と以前から指摘されてきた。

もし、日銀だけが国債を買うような異常事態になったら、
市場から「日銀による財政ファイナンスだ」と判断されるのは確実。
国債の格付けを下げられ、あっという間に国債は暴落し、金利は急上昇、
ハイパーインフレを引き起こすことになるだろう。

筑波大名誉教授の小林弥六氏(経済学)が言う。

「国債暴落によってダメージを受けるのは、国債を500兆円以上も保有している金融機関です。
相当な不良債権を抱えることになる。日本は再び金融危機が勃発し、
大不況に陥ってしまうでしょう。この20年、バブル崩壊で傷ついた金融機関は、
儲けは少ないが安全確実な国債を運用することで収益を上げてきた
。結果的に国債価格も安定し、政府も赤字国債を発行して予算を組むことができた。
ある意味、日本はうまくいっていたのです。なのに、日銀の黒田総裁が“異次元の金融緩和”
などとムチャクチャなことをやり始めたために、何もかもブチ壊されてしまった状態です」

国債が暴落し、金利が急騰したら、日本は予算も組めなくなってしまう。

◆再び日本は失われた20年に突入する

そもそも、市場をカネでジャブジャブにさえすれば景気は良くなる、
というリフレ派の発想が間違っている。
どんなに異次元の金融緩和で市場に資金を流しても、絶対に景気は良くならない。
“資産バブル”を招くだけだ。

「たしかに株や不動産は値上がりしているようですが、肝心なことは、
アベノミクスによって実体経済が上向くのかどうかということです。
庶民の給料が増えるのかどうか。そのためには、企業が設備投資したくなるような
成長戦略を官民挙げて考えるしかない。なのに、知恵のない安倍政権は、カネさえ流せばいい
と思っている。すでに民間企業は270兆円もの内部留保をため込んでいる。カネはあるのです。
このままでは、有り余ったカネが株や不動産に流れ込み、資産バブルを引き起こす。
しかも、実体経済を伴っていないから、いずれ崩壊するのは確実です。
日本はまた失われた20年が始まってしまいますよ」(政治評論家・本澤二郎氏)

20年前、バブル経済が崩壊した後、会社が次々に倒産し、多くのサラリーマンがリストラに苦しみ、
自殺者も続出した。

アベノミクスの生みの親である浜田宏一エール大名誉教授は、
つい最近「どれだけ所得や消費を喚起するのか分からない。
これほど大規模な実験は世界でも行われていない」などと、
無責任なことを口にしたそうだ。
この国と国民をモルモットにするつもりだ。

またこの国は地獄を見ることになる。

以上。

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世界が財政引き締めに動いているときに、
財政赤字GDP比約220%の国の日銀政策に「気が狂ったのか・・・」
というのも無理はないかと思います。

20??年には、300%を超えると言われており、
日銀の政策で“デフォルト”に現実味も・・・

米国でさえ、本気で財政再建に取組だし、一部公務員の出勤停止も始まったようです。

米国の現在の財政赤字は1400兆円超・・・

日本、公表800兆円超・・・実は1300兆円だそうですが・・・

ドル/円がもみ合っています(今週に100円超えるとみたが、思わぬ展開)・・・
日銀は円を刷っていると思うが、逆に円高に、一時97円台・・・

多分、日銀も焦っているかも?

先週から外資の売り圧力が強まっているが、
日本の一般投資家が買っているようだ・・・

5月危機は現実になるかも・・・

一般投資家が大きな損失を出す可能性が高いようだ・・・