「サンデー毎日」4/21号によると、習近平氏は国家主席になる前から、
再三にわたって小沢氏に電話を入れています。
その最初の電話は、
尖閣諸島国有化騒ぎの後の昨年11月中旬にかかってきたのです。

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 小沢先生、選挙の前に中国に来てください。お目にかかりた
 いのです。     ──習近平中国共産党総書記(当時)
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 そのとき、日本語の話せない習総書記に代わって小沢氏と電話
で話したのは李克強副首相(当時)だったのです。既に述べてい
るように、李克強氏はかつて書生として小沢邸に住み込んでいた
ことがあるのです。これは大変なことです。既に国家主席に就任
することが決まっていた習総書記と、ナンバー2の首相に内定し
ていた李克強氏が、野党の党首に過ぎない小沢氏に直接電話を入
れ、ホットラインを築こうというのですから。

 しかし、そのとき小沢氏は一歩引いたのです。
もし誘いに乗って訪中すれば二重外交になると考えたからです。
「次の機会にしたい」と。

そして、衆院選が行われ、小沢氏は惨敗します。
 ところが選挙結果が確定した12月下旬に、李克強首相から
小沢氏に2回目の電話が入ったのです。
電話の目的は習国家主席の次の言葉を伝えてきたのです。
「今回の選挙は大変残念でしたが
小沢先生なら必ず復活できます。がんばってください」と。

 今年に入った2月上旬、「習・李」コンビはまた小沢氏に電話しています。
小沢氏は民主党の幹事長時代に来日した習氏を天皇陛下と会見させています。
これで習氏の総書記の座が約束されたのです。
習国家主席、李首相ともに小沢氏には恩があるのです。

 実は、この動きには米国も同調しています。
米国は小沢氏を警戒していますが、
中国の2トップと親しい日本の政治家は小沢氏しかいないのです。

そこで、小沢氏に何らかの権限を持たせ、
中国や北朝鮮との政治交渉に当ってもらえないかと考えているのです。
東アジアの和平を実現するための特使として、
小沢氏の剛腕を米中が期待しているといえます。

 中国は安倍政権とその中枢とは接触を避ける一方で、
小沢氏を担いで復活を支えるシナリオがあるようです。
しかし、その前に日本人は小沢氏にまつわる悪意のある誤解を解消する
必要があると思います。            ── [新中国論/24]


 ●米中の剛腕復活を望む声/外務省関係者の分析
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  外務省の関係者は、中国側の狙いを推測する。習国家主席は
  人民解放軍と違い、尖閣諸島周辺の緊迫化を避けようと考え
  ているフシがあります。ところがトップ就任から間もないこ
  ともあり、軍を完全にコントロールできていない。海軍が共
  産党中央の意向を拡大解釈し、統制が不十分な現場レベルで
  非常識な挑発行為に及んだ、というのがレーダー照射事件の
  真相と思われます。習国家主席が事件直後に小沢氏と接触を
  図ったのは、日本側に水面下で釈明する機会をうかがったの
  でしょう。小沢氏が習国家主席とのパイプを明らかにしなが
  ら安倍政権への「メッセンジャー役」を引き受ければ、対中
  改善のキーパーソンとして復権の芽が出る。習国家主席にと
  って、小沢氏への「恩返し」にもなります。

            ──「サンデー毎日」4/21号より部分転載。

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中国は安倍政権とは交渉する気はないようですね。

米国も、安倍政権にはTPP(参加表明)しか期待していないでしょうから、
というより、TPPを参加表明させるための政権ではないかな?

何れ、TPPの正体を知ったら国民は・・・
しかし、参院選はTPP最終交渉の前だからな~

野党と衆院が拮抗したらTPPは潰れるので、
未来の党潰しと、自民補完勢力として「維新の会&旧太陽」を準備した。
というところか・・・と個人的には見ているのだが!