達磨はなぜ好かれるのか? | ab5fcのブログ

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達磨の掛け軸があったが、長崎大学に寄贈したので今はない。

何故か「だるま」の話をしたくなった。

 

達磨の掛け軸は題材に良く用いられる。「俯仰不屈」の精神。困難な逆経に遭遇しても挫けずに、常に自己向上を求める。達磨を見ると目的達成に心の支えになる。

 

日本画の絵師は達磨の絵を好んで描いた。日本画、歌舞伎とにて「洋式の美」を追求して

いる。基本は「松竹梅」墨の出の書き方の教科書がある。次に動物が良き材料。

 

見たことがない「虎」の絵が人気がある。猿を得意とする絵師もいる。空想の動物「龍」の絵もある。

 

竜神雷神の図は建仁寺にある。掛け軸でなく、ふすまや天井に日本画残っている。山水画が多い。これは中国の影響が強い。「河鍋暁斎」の日本画はその繊細さと構図、作画には驚く。

 

浮世絵は美人画が多い。大河ドラマ「べらぼう」で紹介されたが、明治初期まで浮世絵は人気があった。色の変化が無限大の西洋絵画が日本に紹介されて日本画は廃れた。

 

また現在は床の間がないのでその需要がなくなった。お茶掛けは茶室に合わせて小型に。文字が多いが俳画や、大名などの手紙などを飾り、茶会を演出した。

 

だるまは「手も足も」もない。達磨状態とは問題に対して打つ手がない比喩に使われるが、目が大きく、「愛嬌」がある。「愛嬌」がある顔を普段から醸しだす人は好かれる。常に笑いのある人

 

は笑いの筋肉が強くなっている。カラオケは自然と口が良く動く。笑いがある環境は会話が弾む。心に余裕がないと「目が死ぬ」。何事にも批判が先にくると「笑い顔」が遠のく。

 

心の弱さが顔にでる。達磨のこの「愛嬌」のある顔は無理かもしれないが「心の達磨」は出来る。世の中不満や不評が増大している。

 

物価高など購買力平価が下がって来た。「心の達磨」を忘れずに。

 

de 非宇宙人