誠実な人は必ずいる。
誰もが誠実さを持っている。
社会は誠実だと生きられない。
身内でも誠実がないと楽しくない。
ある講演会があった。
講演者は高齢83歳。
二刀流ではなく三刀流。
医者で絵描きで研究者。
相対(あいたい)の時は饒舌。
人前では口下手。
人の文章は小まめに読む。
自分では文章が書けない。
研究者には向いていない。
絵描き能力は異能の才、130号の大作を描く。
研究は鋭い視点を持つ。
視点と視点が繋がらない。
時空が読めない。
流れも読めない。
空気も読めない。
しかし人の心は読める。
配慮の人。
嘘はつかない。
知らない事は知らないと言う。
曲がったことに逃げない。
ただひたすらに直線の上を歩いている。
その直線が歪んでもいても真っすぐに進む。
妥協はない。
だが柔軟である。
この柔軟さが歪みを直線に変えている。
歪ではなく「ゆらぎ」かも。
ゆらぎは自然の調和を作る。
木々の音、川の流れの音、浜辺の音
自然の全てはゆらぎの世界。
繰り返す複雑な音から調和が生まれる。
1/F の周波数。ゆらぎの周波数。
母の子宮にいる子供はゆらぎの音を聞く。
ここち良い音楽は動物も植物もストレスを生まない。
美味しい実りとなる。
ストレスがないと成長する。
人間も、植物も、動物もすべてが
このゆらぎはなんだろう?
講演者に誠実を感じた。
「誠実さ」ではない。「誠実」である。
誠実さは感じることが多い。
誠実を見ることはまれである。
決して上手な講演会ではなかった。
誠実を感じた。
100点満点の何点か?
答えた。80点と答えた。
講演会で揶揄する質問があった。
順に「分からない」 教えて貰いたいと素直な回答。
失礼な講演会であった。
主催の長は開会を宣言すると帰った。
講演者は愚痴一つ言わない。
講演を続ける。
シナリオ通りに知っている事のみ話す。
マイクを意識していない。講演が聞こえない。
後ろからクレームがくる。
講演者は講演に集中。
ただひたすら自分の筋書きで進む。
ゾーンに入っている。
どんな世界か分からない。
誠実を感じた。
ゾーンの通行証は「誠実」
誠実はストレスを生まない。
ゆらぎを感じる。心地が良い。
この講演はクレームがあってもストレスはない。
誠実な人といるとストレスは感じない。
見習いたいが出来ない自分がいる。
まだまだ勉強が必要。健康人生百年に
勉強人生百年を楽しみたい
de 非宇宙人