バルチック艦隊を迎撃するために、秋山真之が立案したとされる丁字戦法は丁字のの形で敵艦との砲撃戦を行う戦法。これはどうしても理解できない。
日本海海戦の前に黄海海戦があったが、ロシア間に逃げられた。そのためロシア艦隊の進路の前に出る戦法が有利とされ実際はそのように戦っている。
ポイントはバルチック艦隊とTの字の様に近づき、直前に「取り舵:左ターン」を行い並走してロシア艦隊の進路を邪魔する戦法。出来る限りロシア艦隊に近づくまで旗艦「三笠」
は集中砲撃を受けたが東郷平八郎は砲弾の中、微動だにせず絶妙なタイミングで左旋回した。これは東郷ターンと呼ばれるもので、海戦上初めての戦術であった。大きく左旋回することは、
船体に大きな応力がかかる。船体が割れる危険がある行動である。三笠の船体は「鎧:アーマー」で覆われており、ドイツのクルップ鋼が張られている、薄くて強度の強い「鋼」である。
このアーマーは記念館三笠に当時のままに残存している。この東郷ターンに絶えたことを日本鋼管の技師が論文で証明している。
三笠は回頭するまで敵弾を浴びたが致命的な着弾はなく、東郷ターン後に並走を開始した時に
敵旗艦に砲撃にて見事命中した。ロシア艦隊は旗艦の被弾により隊列・指揮がみだれ
聯合艦隊は一気にロシア艦隊を打破した。大艦隊同士の海戦と僅か数時間で日本の大勝利に終わった海戦はそれ以来ない。これは運が良かったで説明できない、日本側の勝利の方程式が
有ったと考える。勝利の方程式は足し算ではない。掛け算となる。一項目がゼロに成れば全てゼロとなる。
勝利の上程式=(敵艦の位置を事前に派遣)x(兵装が性能が良い大砲)x(砲弾は貫通型でなく火炎爆弾の採用)x(鹿児島湾における訓練の積み重ね)x(並走に持ち込めたこと)x(影向司令官の指揮)x(乗り組員の高い戦意)x(無線機の活躍)x(当日の天候)
どれ一つ掛けても歴史に残す海戦にはならない。これは人生の戦いにも似ている。優れているものばかり能力が高くても、一つ「ゼロ」に近いものがあると勝利の方程式は負け戦にとなる。
丁字戦法を坂の上の雲は強調しているが、東郷ターンが日本海海戦の分かり道ではなかった思う。・・・私感
この海戦で日本側の死者は88人、ロシア側は6000人と言われて幹線,艦艇も水雷艇三隻のみで無傷に近い。現在この海戦で参加して生き残ったロシアの砲艦が記念館として保存されてい
る。ロシア革命の象徴的な発砲を行ったオーロラ号で、サンクトぺテルブルに係累されている。
勿論、記念館三笠は横須賀に保存されている。
この勝利は日露戦争の勝利に導く勝利であった。制海権を取った日本は陸軍による奉天への侵攻に有利になり、ロシア革命の不安要因も重なり負け戦を覚悟したロシアはアメリカのセオドア・
ルーズベルト大統領んの仲介により、ポーツマスで講和することに至った。
ロシアとウクライナの戦争でアメリカトランプ大統領が仲介役となるのと条件が大きく相違する
停戦は難しいと思う。新しい脅威が今医まれようとしている。・・・私感
次は日本海海戦の勝利の後に東郷平八郎の言葉「勝って兜の緒を締めよ」を紹介したい
de 非宇宙人