夏は終る。なかなか終わった実感がない。まだ昼は暑い。
昨日は中秋の、満月。彼岸が始まり「秋」を感じ始める。
明日はお墓の掃除。銀杏の葉で墓地が埋まっている。
一つ一つのご先祖様に線香を。家系図でしか名前を憶えていない人がいる。
郷土史に名前を残した人もいる。明治の自由民権運動で暗殺された。経緯が
墓石に彫られている。そろそろ全文を写し取り子孫に残さなければと思う。
十数年前まではお墓でご挨拶して記憶があるが、最近は見かけなくなった。
戦艦武蔵の軍医長を歴任したようで、女性の系譜は残っていないので関係は
明確でない。母親が大叔父の関係者と教えてくれた。
近い親類も代が変われば遠くなる。系譜の決まりで日本は男性中心に書かれている。
これからは女性の系譜も残す予定。「本家」と呼ばれる家の存在が分かった。
子供のころ、遠い親戚と理解していたが、母方の本家に挨拶に出向いていた。
そういえば家系図が残っている。1600年までは遡る家系図。真偽は不明だが、
お墓石には元禄の文字が見えた。
明日はご先祖様との対話日と思って、その生きざまを想像してみるのも面白いかも。
俳諧に興じ、趣味人として生きた高祖父。その父は御家人で徳川幕府から扶持を貰っていた。
俳画数枚残っている。
黒船を20代で迎えた曾祖父。嘉永七年と直筆が残っているペリー来航のかわら版。
全く読めない書状と日記。横浜の居留地に行き来して、不思議な女性が登場するが
中身は解明できず。ただその子供は青い目をしていて、横浜の山手に住んでいた。
外人墓地に埋葬されていることが分かったので、花を手向けたこともある。墓地は無機質な
石の景色だが、歴史と人間を感じる石に見える。
家から1時間ほどが菩提寺、健康でいる限りは、墓参を予定している。
不満がある。長男は全く関心を寄せない。これが日本の不可思議な所
de 非宇宙人