若い時に棟方志功の講演会を聞いた。
虫眼鏡の様な眼鏡を掛け、もじゃもじゃの頭をしたおじさん。
週刊新潮の表紙を手掛けていたが、まだ有名画家に認知されていなかった。
演壇で講演するのではなく、聴衆の中を歩きながら語り掛ける。
青森のねぶたを書くことに勉強していたが、ねぶたの絵は満足に書けなかった。
悩むうちにねぶたの絵を描いてた自分に省みて、絵のねぶたを書いたらどうか
その瞬間に自分は納得できるねぶたの絵が描けるようになった。熱弁であった。
この講演会を主催者はテープ起こしをしていて、その原稿がある。
さて、棟方志功の版画を買い求めたが、あまりにも人気が出たようで、100万を超えていた。
絵画か版画家に転身した背景は覚えていない。
版画と言えば、浮世絵。広重、写楽、北斎など。技法は図案作家、木版製作者、色刷り、出版社
と分業されている。この版画は何回かするので、版木が擦れてくる。浮世絵の収集家も多い、
アメリアのメトロポリタン美術館には多くの浮世絵g収蔵されている。版木もある。
ミシシッピーの進深南部の街に浮世絵を見た。東海道五十三次 広重の版木ごとある。
日本から持ち帰ったようで、密かに展示されている。個人蔵。
海外から見ると評価の高い美術品が多い。日本画と洋画の折衷の独特の絵画を書いた幻の
作家の一人がいる。鎌倉にいる孫が現在世界に散らばっている祖父の作品を集め、里帰りを量っている。
2年位前に京都の国立美術館で特別展を開催。笠木治郎吉。
至近インバウンドが増えて、日本人が観光に行かない場所に行く。なるほどと思う場所である。日本人には
日常の中にあるが、海外から見ると面白い、興味ある場所となる。観光の仕方を教えてくれる。
既に気が付いている人は自分だけの観光地を侵略されたと思う。身の回りに新たな発見する場所や美術品が
ある。気が付かない日本人の目を向上させたい。