与論島は鹿児島県の最南端の島。沖縄が返却されるまでは日本最南端。
この島はサンゴ礁が美しい島。今は空港も出来て鹿児島からも1時間程度で
つく、飛行場建設推進派と環境破壊保護に反対者がいたが、大きな名騒動に
ならずに空港ができた。あまりにも不便で鹿児島からからの定期船ハイビスカス
でも約24時間船旅を楽しめる(船酔いで苦しめられる?)。途中奄美大島や徳之島などに寄り道しながら最終
目的地は与論島の茶花港。
天気により、接岸できない場合もあった、今は港湾施設も良くなったと思うが
天気次第の孤島の感があった。
何かとなく、この島を訪問した。その中で忘れられない恋バナ。与論島には
沖縄の那覇行きの貨客船もあった。大阪から来た二人組と沖縄に帰省するスージ。
親分肌の男と恋仲になった。男は与論島に遊びに。スージは帰省。当時沖縄はアメリカ。
既にスージは出国手続きが終わっていたので、世論に途中下船は出来ない。泣く泣くの
別れ、携帯電話のない時代、大阪での再会を誓ったと。男女の感情は激しい。スージーは
一時も離れられないのか、那覇に着いたあとすぐにも与論島に向かった。男は鹿児島に
出た後。携帯電話がないから連絡の取りようがない。ところが奇跡的にスージーは
男の所在が分かった。指宿に旅行中だった。共通の仲間が両者の中継をして所在が
分かった。鹿児島での再会をして、仲間と別れ 二人旅にでた。
あの男とスージは元気にいるだろうか。不便な時代には仲間を思いやる心が
大きい。便利になると心が反比例する用だ。便利は不便。不便は便利。都会は便利だが
絆が薄くなる。自然は大きな舞台。
アナ氏は飛ぶが、お・す・そ・わ・け は東京五輪のキャッチコピー。今は万博のコピーは知らない。
来年、大阪で開催。開催日を決めて訴求して工程を決める。時代の断層は変わる。想定外のことも
起こる。どこかで予定が伸びても予算を増額できるとの甘えがあるのか。スージの様に
居ても経ってもいられない感情が、気迫になっている。江戸時代のパリ万博は日本の優れた作品を展示した。
与論島にはこれ以外に数えきれない物語が記憶に残っている。物語が起こる。物語となる、シナリオが
無くても感動も得られる物語が出来る。便利になるとすぐに帰国できる、連絡は毎日できる
言葉も翻訳機がある。観光は美観、食などにシフトしてきた。何かインバウンドにも物語ができる
味わいのある旅をしたい。物語の質と内容が変わったのであろう。感動できる新しい物語を見たい。
世論島の民宿は毎日さけを飲み、若者が将来を語り一人一人がテライなく語らい、そして絆を
その場限りと分かっていても楽しく思い出を作った。
与論島の話を書いてない。つけたりであるが、百合が浜の白い砂浜、アダンなどの亜熱帯植物、民宿はどうなったのだろう。
目を悪くした漁師兼民宿のおやじ。沖縄独特の船。水平線の透き通る海と空。沖縄とどちらがと比較できないが、
ズ二ーブーの合掌しながら、同じ空気を味わえるのか。ただただスージの思いが強力に記憶している。
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