「修行の積み重ね」

人生は丹精である

老いとは何か 人生とは何か

「あっという間に、六十になるぞ」とは父の口ぐせでした。

そのころは、私もまだ二十歳代だったので、よそごとに思って勉強も怠けていました。ところがです。

六十歳なり七十歳なりは「あっ」という間もなければ驚く隙もないのです。

そこであわてて「俊をとるとはどういうことであるか。老いとは何であるか」を真剣に考えさせられたのです。

私が中学生のとき学んだ英語のリーダーに次の話が載っていました。

ある国王が学者たちに「人生とは何かについて研究せよ」と命じます。

数名の学者は、三十年後に数十頭のらくだに研究論文を積んで国王にごらんに入れます。

しかし、すでに年をとった国王は、「全部読みとおす根気がないから、もっと簡単にまとめよ」といいます。

学者は数年間かかって、一冊の書物にまとめて王に報告します。

王は、目もかすみ、耳も遠くなっています。たった一冊の書物を手にとろうともせず、「わしは、もう余命いくばくもない。

人生とは何か早く知りたい。だれでもよい、一言で人生をいいつくせ、さあ早く言え」とせがみます。

学者たちは、しばらく協議しました。

そして一人の学者が代表して、王の耳に口を寄せて大声で告げます。

「王よ、人は生まれ、老い、病み、そして死んでゆくものでございます」

と。これを聞いて老国王は、にっこりほほえんで、「そうか・・・」

と言って絶命した・・・」

 

「仏教伝道協会の人生は丹精より引用させて頂きました」

 

◎人生は何時か死をむかえるものです。

日蓮上人の「されば先ず臨終の事を習うて後、他事を習うべし」のお言葉を心に刻み精進していきます。