『自分にできることは何か』

自分にできることは何か。無力でおろかしい自分が、周りの愛する人びとのためにしなければならないまず最初のことは何か。

自分にできることは何か、この現実からはじめるべきなのです。

伝教太子は名前を最澄といいますが、奈良時代からっ平安時代にかわる、日本の心の歴史でも大切なあけぼのの時代に、中国から本覺の教えという菩薩の精神を日本に伝え、比叡山をひらきました。

その著書の中に「顕戒論」という、菩薩精神による戒律のあり方(大乗仏教の戒律)をあきらかにした書物があります。

その中で、修行をはじめる前の人の戒律には「随分の威儀」ということをいいます。

その人の能力に応じ、分にしたがって戒律を守ればよいというのです。

しかも、そのあとにつづけて「一分の菩薩」「具分の菩薩」というのです。

一分の菩薩というのは、たった一つの願いを守って人の心を大切にする人ということであり、具分の菩薩というのは、なすべきことを十分(具分)になすことによって、人の心を大切にしてゆく人ということです。

私たちはこの一分の菩薩になることからはじめるべきです。

一を守って人の心を大切にし、自分の心を大事にする、それによって心の安定を得る人になるべきだと思います。

伝教太子の有名なお言葉、「一隅を照らすもの」これが一番尊いとのお言葉も、一つながるが故に立派だと思います。

「仏教伝道協会の人生は丹精より引用させて頂きました」

 

◎仏教の戒律は沢山あり在家では守ることは難しいです。せめて(生き物を殺さない、他人の物を盗まない、不倫、浮気をしない、嘘をつかない、お酒を呑まない)の五戒を守りたいです。