『今を生きる』
喜びは苦難のはてに
坐る修行のおすすめ
日蓮宗のご信者だからといって、坐禅をしていけないという法はありません。法華経の中にもちゃんと「端座して実相を想え」とあります。
あなたのお寺でやっていらっしゃるかどうかわかりませんが、唱題行というお題目を唱えることを中心とした修行の方法があって、そのなかにお題目を唱える前の浄心行と、お題目の後の深信行という坐禅によく似た行がおこなわれています。ただ黙って座っていればいいという坐禅と違う点は、お題目を唱えるための、身がまえと心がまえとして浄心行をおこない、いま唱えたお題目をしっかり自分の身と心のなかに生かす深信行を行なうという独特の座りかたです。ただ形ばかりで「黙って座っていればいい」なんてものではありません。唱えるお題目が生きるかどうか、座りかたひとつで決まってしまうほど、この座る修行は実は大事なのです。と申しましてもそんなに難しい行ではありません。
ただ行というからには寝そべっている訳にはまいりません。朝起きてすぐ、また夜眠るまえに、できれば部屋の隅に正座して下さい。背筋を伸ばして、顎を引き、肩の力をぬいて楽にすること。ごくゆっくりと腹式呼吸をする。
心がグラグラ揺れたり、雑念が湧いたりしないよう、吐く息に精神を集中します。吐く時は下腹に力がはいります。吸うのは自然に任せます。
吐いてー吸ってー吐いてー吸ってーを心の中で念じるようにゆっくりとーゆっくりと繰り返してごらんなさい。五分間か十分間でも結構です。
くどいようですが、毎日必ず続けること。やったりやらなかったりはいけません。「今日は疲れたからやめる」ではいけません。疲れればなおさらやらなければ意味がありません。お宅だけではなく、旅先でも、どこでもその気ならできるはずです。
◎私は白隠禅師の軟酥の行を学んでいます、軟酥を頭の上に乗せ身体中にしみ通りすべての悪い物を洗い流し健康になる行法、腹式呼吸が大事です。
