『今を生きる』

喜びは苦難のはてに

 

竜口法難会

九月十二日は「竜口法難会」です。

今日は日蓮聖人がこのご法難をどう受け止められ生きられたのかお話しいたしましょう。

「艱難、汝を玉にする」という言葉をご存知でしょうか。

三重苦のヘレン・ケラーが点字によって読み書きを覚え、やがて体の不自由な人々の教育に一生を捧げたのは有名ですが、彼女はその苦難の人生を通して「希望は人を成功に導く信仰である」と語っています。

信仰とは、この「希望」なのです。

いかなる困難にもへこたれず、どんな絶望や不運にもくじけない不屈な精神のことです。

 

 

文永八年九月十二日、深まりゆく秋の事でした。

日蓮聖人は信徒の四条金吾にこう申されました。「日蓮はこよい首を斬られることになった。この数年願ってきた事はこの事である。

日蓮は貧しい身に生まれて、父母の孝養も国への恩返しもできなかった。しかし、今法華経に命を献げてその功徳を父母をはじめすべての人々に分け与えようと思う。法華経のために身を捨てる・・・これが私たちの約束であり、希望と幸せの光をのちの人々に伝える死んで死なざる精神なのである。共にこの願いをはたしてゆこう」

 

 

日蓮聖人は法華経にこめられたみ仏の大きな愛を心に刻み、法華経に説かれた希望の教えを血として肉とした喜びを胸に斬首の座に臨みました。

今まさに首を刎ねんとする刃を降りあげた瞬間、突如として光がとび、その刃をはねあげました。

暴力は「希望」の光を斬れなかったのです。

法華経に命を捧げた日蓮聖人は、この竜口法難を境に、お釈迦様の希望の光を分け注ぐ仏の使いとなって生まれ変り、絶望と困難にぶつかっている人々に、平和と幸せを与えゆかれたのです。困難をのり超え、それを喜びの心に変えて、み仏に命を捧げてゆく所に、人間の生まれ変わりと希望という名の日蓮聖人の誠の信仰があるのです。

◎日蓮聖人は四度の法難にあわれても法華経、お題目を信じ実行され私たちに幸せを与えて頂いております喜び、感謝させて頂き唱題行を行います。